イタリアの名門ランチアがWRCに戻って来る? Rally2車両を開発中との噂
イタリアの自動車メーカーであるランチアがイプシロンのRally2車両を開発しているようだ。これがWRC復帰の足がかりになるのかもしれない。
Didier Auriol, Bernard Occelli, Lancia Delta Integrale 16V Evo
写真:: McKlein Publishing
開発中と見られるランチアの新型ラリーカーと思われる画像や映像がインターネット上に出回り始めている。世界ラリー選手権(WRC)の舞台に戻って来る日は近いのかもしれない。
WRCコンストラクターズタイトルを史上最多となる10回(1974-1976年、1983年、1987-1992年)獲得したイタリアの名門ランチア。2010年代は事業縮小の動きが顕著だったものの、2021年からステランティス傘下に置かれてからは息を吹き返し、今年2WDのイプシロンRally4でラリー競技に復活した。この車両は新たなワンメイクシリーズ「ランチア・ラリートロフィー」と並行して、ヨーロピアンラリー選手権にも投入されている。
そしてここ数日は、Rally2車両のようなイプシロンのテスト走行風景を映した画像や映像がオンライン上にリークされた。
イプシロンRally2の初走行はフランスと見られ、ターマックでの走行後にテントへ戻る様子が短い動画の中で明らかとなった。
関係者によると、このイプシロンRally2の開発は数ヵ月前から始まっているという。車両はまだ開発初期段階にあり、ホモロゲーション獲得時期やラリー市場への投入時期は未定だ。
motorsport.comの調べでは、ランチアは以前から将来的なラリープログラムについて選択肢を検討していた。先日のラリー・パラグアイではFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長が、WRCに新テクニカルレギュレーションが導入される2027年の新メーカー参入機会について、ランチアとも交渉を行なっていることを認めた。
新レギュレーションでは、WRC27車両に予算上限が設定され、スペースフレームシャシーとRally2車両部品を併用しつつ、約300馬力を発生させるパワートレインを搭載することとなると見られる。2027年からは現在のRally2車両がWRC27車両と並んでWRC最高峰クラスを構成するひとつのカテゴリー内で競い合うことになる。
アルファロメオやシトロエン、フィアット、ランチア、オペル、プジョーを擁するステランティスは、現在シトロエンC3 Rally2でWRC2クラスに参戦しているため、ランチアのRally2クラスへのステップアップはゼロからの開発というわけではない。
昨年motorsport.comの取材に応じたランチアのスポーティングディレクター、エウジェニオ・フランゼッティは、Rally2クラスを高く評価していることを認めた。
「Rally2車両は非常に興味深いマシンだ。速くて、国内選手権はもちろん、欧州選手権でも優勝を争うことができる。Rally2車両はWRCでも非常に速く走れる」とフランゼッティは言う。
「現在のWRCではRally1が少数派だ。Rally2があれば総合トップ10入りも可能だ。トップ5に迫ることができ、狂気的な知名度を得ることができる」
「さらにこれは市販車(ベース)であり、販売可能なプロダクトだ。カスタマーは満足し、パフォーマンスも良好。走行距離あたりのコストも許容範囲内だ。Rally2は極めて賢明な仕様だ」
現在motorsport.comはランチアにコメントを求めている。
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