オジェ、今季で”WRCフル参戦終了”の決意は揺るがず「今よりももっと自由になりたい」

今季限りでWRCフル参戦を終了する予定のセバスチャン・オジェ。今季の成績は、その決断に影響を与えることはないと語った。

オジェ、今季で”WRCフル参戦終了”の決意は揺るがず「今よりももっと自由になりたい」

 7度のWRC王者であるセバスチャン・オジェは、今季も開幕6戦中4勝を記録。8度目の戴冠に向けて絶好のスタートを切ったと言える。だが彼は、今季限りでWRCフル参戦を終了すると発表しており、その決断は結果で左右されることはないと主張している。

 当初、オジェは2020年シーズン限りでWRCを引退すると発表したが、コロナ禍の影響を受けた2020年シーズンがわずか7戦で終了。オジェも消化不良だったようで、「こんな奇妙なシーズンでキャリアを終えるのは、素晴らしいことではない」と語り、トヨタと1年契約を延長した。

 WRCは2022年からパワートレインをハイブリッド化するなど、新たな時代に突入するが、オジェはフル参戦を終了した後もトヨタとの関係を継続し、スポット参戦したいという意向を示している。さらに、サーキットでのレースやル・マン24時間レース参戦にも興味を持っているようだ。

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 オジェは来季のWRCフル参戦を改めて否定。家族と過ごす時間を増やし、WRCには散発的にしか出場しないと断言した。

「今シーズンのスタートはとても良かった。チャンピオンシップの競争が非常に激しい中で、6戦中4戦で優勝できたのは快挙だ」

「しかし繰り返しになるが、僕には人生の優先順位と将来の計画がある。僕の考えを変えるようなスポーツの結果はない。8回目のタイトルを獲得するためにベストを尽くすし、シーズン前半は良かったけど、まだ多くのポイントが残っている。この勢いを失わないようにしなければいけない」

「僕はいくつかのラリーに参加するつもりであることをオープンにしておく。1戦だけかもしれないし、そうじゃないかもしれない。もちろん、カレンダーが出れば計画を立てるのに役立つだろう」

「来年について唯一100%確実なことは、今よりももっと自由になりたいということだ。飽きずにアドレナリンを出し続けるために、自分のカレンダーに何を入れられるかを考えてみよう」

「僕のような人生を歩んできた人は、すべてを止めることはできない。それは難しいことだ。来年に向けて、あらゆる面で幸せになるための絶妙なバランスを見つけなければいけない」

 一方、オジェはトヨタとル・マン24時間レースやプロトタイプカーでのテストの可能性について、話し合いは進んでいないという。

「僕の夢はル・マンに行くことだし、サーキットでレースがしたい。それは秘密ではないし、正直なところ真っ先に明確にしなければいけないトピックだ」

「僕がそれをやるチャンスがあるか無いかが、基本的にラリーに出るかどうかに影響してくるだろう」

「正直なところ議論はあまり進んでいないので、少なくとも答えを得るためにはもう少し働きかける必要がある。前もって計画を立てるのは簡単ではないという彼らの立場も理解している。今のところ、それ以上のことは分からない」

 オジェが来季のWRC活動を縮小すると決定したことで、トヨタは少なくともシーズン半分以上を戦うドライバーを見つける必要がある。

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、かつてトヨタに在籍したエサペッカ・ラッピ(現M-スポーツ)やヒュンダイのダニ・ソルド、WRC2で活躍しているヤリ・ハットゥネンを候補として挙げている。

 ヒュンダイで3台目のマシンをクレイグ・ブリーンと共有しているソルドは自身の将来について、トヨタとの間で議論がなされていると語ったが、現状ではWRCでの計画は不透明だとしている。

「今のところ、自分が何をするのかは分からない」と、ソルドはmotorsport.comの取材に答えた。

「来年は何かあることを期待している」

 トヨタとの話し合いについて聞かれると「僕にとっては難しいことだけど、セブ(オジェ)は予想以上に多くのラリーに参加することになるかもしれない。どうなるか見てみよう」と答えた。

 一方、ヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表であるアンドレア・アダモは、経験豊富なソルドの残留を強く望んでいると語った。

「彼がトヨタに誘惑されているかどうかは分からない。彼とは普通に話をしているし、将来的にどうなるかは見てみないと分からない」

「彼はナイスガイだし、彼には色々借りがあるからというだけではなく、ヒュンダイ・モータースポーツの利益のために、彼を引き留めるためにできる限りのことをする。どうなるか見てみよう」

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