オット・タナク、再加入M-スポーツ・フォードは「WRCタイトル挑戦の準備が整っている」と打倒トヨタ目指す
2023年の世界ラリー選手権をM-スポーツ・フォードから戦うオット・タナクは、チームには世界タイトルに挑戦する準備が整っていると考えている。
写真:: M-Sport
世界ラリー選手権(WRC)の2019年王者であるオット・タナクは、1年間の契約期間を残して2022年シーズン限りでヒョンデを離脱。M-スポーツ・フォードへ移籍することとなった。
2011年にMスポーツからWRCキャリアをスタートさせたタナクとしては、初表彰台(2012年ラリー・サルディニア)や初勝利(2017年ラリー・イタリア)を獲得した思い出の古巣への帰還となる。
既にタナクはM-スポーツの本拠地があるグレイストーク・フォレストを訪れ、テストコースで『プーマ』をドライブさせた。そしてチームが来季に向け、タイトルに挑めるだけのパッケージを提供できると確信したようだ。
「トヨタと(2022年王者のカッレ)ロバンペラは、現時点での倒すべき相手だ。M-スポーツはそのための場所だと言える」
タナクはMotorsport.comにそう語った。
「みんな打倒に向けて情熱を注いでいる。ここが相応しい場所であり、ここが僕にチャンスを与えてくれるはずだ」
「僕はタイトルをもう取ったことがあるし、やり残したことがあるとは言えない。でもその一方で、チャンピオンシップに挑戦し、タイトルを争うために必要なモノは全て揃っている。またタイトルを目指して戦うチャンスを得たいんだ」
「タイトルを獲るというのは、常に究極のチャレンジであり、決して簡単なことじゃない。史上最高の自分でないといけないんだ」
「タイトルは、間違いなく全てを意味するんだ。達成することは楽じゃないし、大仕事になる。全てが一体となる必要があるし、大変な挑戦になるんだ」
Ott Tänak, M-Sport
Photo by: M-Sport
またタナクは、M-スポーツがプーマの開発力を維持し、大きな予算を持つトヨタやヒョンデといったファクトリーチームに対抗できる競争力を提供できると考えている。
「ポテンシャルがあるのは確かだ」とタナクは言う。
「チームには素晴らしいインフラが整っていて、フォードからも強力なサポートを受けている。だから僕ら全員が力を合わし、タイトルを心から望んだら、全てを成し遂げられるはずだ」
「もちろん、他の大きなメーカーチームも軌道に乗れば非常に速いスピードで開発を進めることができるけど、それ以外のところでも非常に速いスピードで開発できると分かっている。僕らにもできると確信しているんだ」
「開発面では何の制限もない。それが一番重要なことだ。彼ら(M-スポーツ)はこのスポーツで自分たちが何者であるかを証明したいと考えているから、楽しい時間が過ごせそうだ」
「ふたつのビッグチームとの戦いは、間違いなくチャレンジングになるだろう。一方で、ダークホースとして戦いに参加するのも楽しいと思う」
タナクのM-スポーツでの出走は、開幕戦ラリー・モンテカルロの前に行なわれる1月テストとなるが、これは2023年に向けたテストレギュレーションのFIAによる変更によるもの。2022年シーズンは新規定「Rally1」に適応するために30日間のテスト期間が設けられていたが、2023年は3台体制のメーカーは21日間、2台体制のメーカーは14日に短縮されている。
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