ベッテル、次の挑戦はラリー? 憧れとリスペクト示す「むずむずしたらやってみるかも……」

4度のF1王者であるセバスチャン・ベッテルは、ラリードライバーたちを賞賛すると共に、彼らが相応の脚光を浴びていないと考えている。

ベッテル、次の挑戦はラリー? 憧れとリスペクト示す「むずむずしたらやってみるかも……」
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 2022年限りでF1を引退したセバスチャン・ベッテルは、スウェーデンで開催されるレース・オブ・チャンピオンズ(ROC)に出場するが、イベントを前にラリーの魅力とラリードライバーたちへのリスペクトを語った。

 F1で通算53勝を挙げたベッテルは日頃からWRCをよく見ており、以前から将来的にはラリーに挑戦したいと示唆していた。

「ラリードライバーにはとても憧れている。すごい技術だと思うよ」

 そうベッテルは語った。

「これはラリーをするときのほんの一例だけど、ターン1に到着する時に僕がドライバーとハンマーというふたつの道具を持っているのに対し、彼らはツールボックス一式を持っているようなものなんだ。何が起こってもいいように装備し、適切なツールを持っている感じだ」

「素晴らしいスポーツだと思う。レースの要素や技術もある。でも、いろいろな意味でまったく違うんだ」

「ラリーは偉大なスポーツであり、偉大な技術だ。ドライバーは素晴らしいと思う。彼らはそれに値する脚光を浴びていない」

「たくさんやるべきことがあるかもしれないけど、しばらくしてもし(競技に参加していないことに)むずむずし始めたら、何かやってみるかもしれない。素晴らしいチャレンジになるだろうね」

Sebastian Vettel, Team Germany

Sebastian Vettel, Team Germany

Photo by: Jerry Andre / Motorsport Images

 WRCのニュースを追っているかという質問に、彼は次のように答えた。

「ああ、いつも少しは追っていたよ。すべてのスプリットとかではないけど、通常はラリーごとやステージごとにね」

「ペター(ソルベルグ/ベッテルとROC記者会見に出席)がWRCを戦い、優勝していた頃を覚えている。僕はラリーで育ったわけではないけど、縁石もトラックリミットもなく、隣に何があろうと関係なく速く走ることに感心していたんだ」

「どんな地形でも、どんなコンディションでも……とても魅力的なんだ」

 将来的にベッテルがラリー挑戦を決めた場合、F1ドライバーとして初めての試みではない。フェラーリで彼のチームメイトだったキミ・ライコネンは2009年から2011年にかけてWRCに22回出場し、2010年のラリー・ターキーでベストリザルトの5位を記録している。

 
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