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2年連続”開催断念”のWRCラリージャパン「海外からの入国者の手続きとは関係なく、国内の感染状況を鑑み決断」

2年連続で開催が断念されることになったWRCラリージャパン。この決断は海外からの入国者の調整に関する手続きとは関係なく、国内の新型コロナウイルス感染状況を鑑み下されたモノだったという。

Takamoto Katsuta, Daniel Barritt, Toyota Gazoo Racing WRT Toyota Yaris WRC

写真:: McKlein / Motorsport Images

 9月7日、2021年WRC(世界ラリー選手権)”ラリージャパン”の開催を断念することが、同ラリー実行委員会から発表された。

 2010年以来の復活を目指し、当初は2019年に開催することが目指されていたラリージャパン。この時はWRCの開催カレンダー入りすることはできなかったが、翌2020年には正式に開催されることになった。しかし、このラリーは新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止に。さらに2021年のラリージャパンも、開催が断念されることになってしまった。

 2021年のラリージャパン開催断念の理由については、プレスリリースにおいて次のように説明されている。

「新型コロナウイルス感染症による各方面への影響は国内において依然として甚大です。ラリージャパン2021実行委員会は、政府関係省庁・開催地自治体や、国際自動車連盟(FIA)・日本自動車連盟(JAF)・WRCプロモーター社・ラリージャパン競技主催者と長期に渡って開催に向けての調整を進めてまいりました。しかしながら、公道を使用し地域の皆様とともに一丸となって開催されるWRCの競技特性を考慮するとともに、この先の国内における感染状況は今なお予断を許さないことから、不本意ながらこの決定を下すに至りました」

 ただ同じく今年の開催が断念されたF1日本GPは、「(海外からの)関係者の入国が確定できなかったこと」が、その決断に至った最大の理由だと明らかにしている。ラリージャパンにはこの問題はなかったのか? motorsport.comが独自にラリージャパン事務局に問い合わせると、次のような回答が寄せられた。

「スポーツ庁を通じて、外務省と海外からの訪問者が入国するにあたっての手続きにつき調整を進めていましたが、国内の感染状況に鑑み、ラリージャパン2021実行委員会はこの調整の進捗と関係なく開催断念を決定しました」

 先日まで行なわれた東京オリンピック・パラリンピックのために海外から入国する関係者には、隔離期間を通常より短くするなど、特例での入国が認められた。F1日本GPでも、特例での入国が許可されることを求めたが、これが期限までに認められることはなかった。WRCもF1同様世界各国を転戦するイベントであるため、隔離期間を短くしたいはずであるが、この計画について事務局は「断念した大会の開催計画の公表はいたしません」と明言を避けた。

 オリンピック・パラリンピック、そしてF1など、国際的なイベントを開催する上では、ソーシャルバブルなど防疫体制をしっかり整えることが、このコロナ禍では必須条件とも言える。ただスタジアムやサーキットといった特定の敷地を”隔離”するようなイベントとは異なり、公道を使い移動しながら戦うラリーでは、ソーシャルバブルの構築は簡単なことではないだろう。

 この防疫体制についてラリージャパン事務局は、次のように回答した。

「FIAおよび国内保健当局の基準に照らし合わせ、また随時相談にのっていただき、愛知・岐阜で開催する上での必要な体制の構築を進めていました。国内外で採用されているものと大きく異なるとは思いませんが、詳細の公表は差し控えます」

 なお観客については、有観客から無観客まで、あらゆる可能性がシミュレーションされたようだ。

 ラリージャパンの開催に向けては、愛知県、岐阜県を中心に、開催地となる自治体も強力に後押ししてきた。今年の開催は叶わなかったものの、来季の開催に向けて再び自治体と共に進んでいきたいと考えているという。

「開催に向けて様々な準備をすすめられていた自治体の皆様には、今回の決定により、多大なご迷惑をおかけしてしまうこととなり、大変申し訳なく感じております。今回の結果を残念に思われている自治体の皆様と、来年の大会の成功にむけて一緒に進んで行きたいと思っております」

 なお2022年のラリージャパンは、WRCの開催カレンダー入りをしているものの、正式な日程はWRCからは発表されていない。JAFからは「FIA国際スポーツカレンダー登録申請」を11月10〜13日として行なわれたと明かされているが、これについてラリージャパン事務局は次のように語っている。

「7月のFIA世界モータースポーツ評議会で発表されたように、日本は来季のWRC開催国に含まれています。現在JAFを通してFIAに来秋頃の開催を申請中で、年内には日程が公表されるはずです」

 

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