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WRCがいよいよ日本に。地元の勝田か? それとも経験豊富なオジェか? 日本王者コバライネンにも注目:ラリー・ジャパンの見どころ

ついに愛知・岐阜を舞台としたラリー・ジャパンが今週末に開催される。ヨーロッパとは異なる特性を持つ日本の林道を制するのは誰だ?

Takamoto Katsuta / Daniel Barritt | Toyota Yaris WRC

Takamoto Katsuta / Daniel Barritt | Toyota Yaris WRC

Rally Japan

 2022年のWRC(世界ラリー選手権)第13戦「ラリー・ジャパン」が、11月10日〜13日に愛知県・岐阜県を舞台に開催される。北海道の札幌市を拠点に開催された2010年の大会以来、実に12年ぶりに世界最高峰のラリー競技が日本に上陸するわけだ。

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 今季のWRCはすでにドライバーズ部門、コ・ドライバーズ部門、マニュファクチャラーズ部門ともにタイトル争いは決しているものの、トヨタGAZOOレーシング、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードは他のラウンドと同様に最新のRally1規定マシンを持ち込む。それゆえに、激しいタイム争いが予想されているが、誰がこの日本決戦で主導権を握るのだろうか?

 ここで鍵となるのが「対応能力」だ。愛知県・岐阜県を舞台に開催されるターマックラリーはWRCとしては初のフォーマットで、北海道で開催された2010年大会に参戦していたトヨタのセバスチャン・オジェ、ヒョンデのダニ・ソルドを含めて、全員が初体験のイベントとなる。

 加えて日本のSSはヨーロッパにはない独特のキャラクター。同じターマックとはいえ、視界の開けたフラットなヨーロッパのワイディングと違って、山の尾根を縫う日本の林道はナローでツイスティである。路面のミューも低く、気温も低いことからスリッパリーなコンディションでの戦いとなる。しかも、インカットが行えるヨーロッパのワイディングと違って、日本の林道は両側ともに側溝があることから、独自のアプローチが必要となるだろう。

 この日本の林道で唯一ラリー経験を持つWRCのレギュラーメンバーが、トヨタGAZOOレーシング・ネクストジェネレーションでGRヤリスRall1をドライブする勝田貴元だ。2019年にはトヨタ・ヤリスWRCを駆り、ラリー・ジャパンのプロモーショナルイベントとして開催されたセントラルラリー愛知・岐阜に参戦していた。

 それゆえに勝田にアドバンテージがあるように見えるが、「日本の林道を走った経験はありますが、クルマやドライビングが変わっているので、ペースノートは作り直さないといけないと思います。日本のSSはヨーロッパとは違うので独特のリズムが必要になるでしょう。持ち込みセッティングが重要になると重思います」と勝田は第12戦のラリー・スペインを終えた時にコメント。つまり、2022年のラリー・ジャパンをいち早く攻略するためには、日本の林道を見越したセッティング、さらに現場での対応能力が必要になってくるに違いない。

 この未知なるラリーに対応するためには、やはり経験が最大の武器になるはず。そうなれば、トヨタのオジェとも思える。思い起こせば2022年の開幕戦ラリー・モンテカルロで、いち早くハイブリッドシステムを投入したRally1に対応したのは、経験豊富なふたりのベテランドライバーたちだった。セバスチャン・ローブ(Mスポーツ・フォード)が優勝し、オジェが2位入賞を果たしたが、ラリー・ジャパンでもオジェがキーマンになるだろう。

 とはいえホームイベントに挑む勝田にも期待したい。「リスクを負っても前半から攻めていきたい」と語っているだけに、リスクとベストリザルトを天秤にかけたタイトロープを渡り切ることができれば、勝田が表彰台を獲得する可能性は高い。

 誰がこの新生ラリー・ジャパンで抜け出し、愛知県・岐阜県のワイディングを攻略するのか? WRCのシーズンを締めくくるビッグファイトが楽しみでならない。

 このほか、シュコダ・ファビアR5を駆って全日本ラリー選手権のJN1クラスを圧倒的な強さで制したヘイキ・コバライネンも注目の存在だ。6日に行われたプライベートテストでは、最新Rally2を駆るWRC2のレギュラーメンバーを凌駕するタイムを連発。日本の王者がどこまで世界選手権で通用するのか? WRC直下のカテゴリーにも注目だ。

 
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