ジョナサン・レイ、WSBK王座陥落も「悔いはない」新王者ラズガットリオグルを称賛

2021年のスーパーバイク世界選手権でカワサキのジョナサン・レイはタイトル防衛に失敗。ヤマハのトプラク・ラズガットリオグルに王座を明け渡し、連覇記録が途絶えてしまったが、彼は「悔いはない」と語っている。

Jonathan Rea, Kawasaki Racing Team WorldSBK

 11月21日にスーパーバイク世界選手権(WSBK)2021年シーズン最終戦となる、インドネシア戦がマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行なわれ、Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのトプラク・ラズガットリオグルがタイトルを獲得。カワサキのジョナサン・レイは、連覇記録を伸ばすことができなかった。

 2015年にカワサキに加入して以来、WSBKに王者として君臨し6連覇という前人未到の実績を残してきたレイ。しかし今シーズンは苦しい戦いが続き、かつてはチームメイトでもあったラズガットリオグルに先行を許してしまう形となっていた。

 そして迎えた最終戦、ラズガットリオグルに対してレイは30ポイントのビハインド。レース1とレース2で優勝したレイだったが、その差を覆すには至らず、カワサキとの7連覇は実現できずにランキング2位でシーズンを終えた。

 王座を守りきれなかったレイだが、彼はインドネシアで良い走りができたことで、オフシーズンを胸を張って迎えられると語り、さらに新王者のラズガットリオグルの強さについても賞賛した。

「最高の1日だった。結果には満足している」と、レイは語る。

「FP1の後は多少課題はあったけど、それも克服して、ウエットでもドライでも勝つことができた。凄く嬉しいよ」

「スタートからすぐに良いペースを出そうとしていたんだけど、トプラクとスコット(レディング/ドゥカティ)も非常に速かった。彼らが速いのかは分かっていたし、僕に失うものは無かったから、思い切り行こうとしていた」

「それが今週末の目標だった。自分の努力に満足して家に帰ることができるし、今年について後悔は無いと言えるよ。僕はどのレースも本当に全力で走ってきた。凄く満ち足りている」

「トプラクと彼のチームを祝福したい。彼らは信じられないようなシーズンを過ごしていた。彼らは非常に速く、僕のこともライダーとしてより改善させてくれた。振り返えると、自分とバイクがどれほど良くなったかを評価できる」

「この冬、僕らは2022年に向けてより強力なパッケージで戻ってくるために、カワサキに対してZX10-RRを改善するよう猛プッシュしていくことになるだろう」

 なおレイは今シーズンタイトルを守りきれなかった要因として、ドニントンパーク、モスト、ポルティマオといったレースでの転倒を挙げている。

「チャンピオンシップは、ここマンダリカで失われたわけじゃない。僕はシーズン中盤に多くのミスを犯してしまっていたんだ。だから、悔いはないよ」

「短い休みを今は楽しみにしている。今シーズンもチャンピオンシップは凝縮されて、多くのテストやレース、長い渡航があった。だから12月のテストを始める前に、ちょっと休むことが楽しみなんだ」

 
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