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メルセデスAMG、F1由来の”MGU-H”搭載ロードスター『SL』を発売。ル・マン制した『300 SL』へのトリビュート
メルセデスは、ラグジュアリーロードスター『メルセデスAMG SL』の販売を開始した。
滑川 寛
公開日時: 2022/10/26 7:39
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メルセデス・ベンツ日本は、新型ロードスター『メルセデスAMG SL 43』を10月24日から発売した。
このSLという名に聞き馴染みのあるモータスポーツファンも多いに違いない。
何を隠そうこの新型SLは、カレラ・パナメリカーナ・メヒコやル・マン24時間レースを制した初代『300 SL』の誕生から70周年という節目に、メルセデスのパフォーマンスブランドである「メルセデスAMG」の完全独自開発によって生み出されたモノ。プラットフォームはSL専用設計で、搭載されるエンジンにはF1由来の技術が盛り込まれるなど、AMGがモータスポーツで培ったノウハウを結集させた特別な一台となっている。



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新型SLに搭載されるエンジンは、最高出力381PS(280kW)、最大トルク480Nmを発生させる2.0リッター直列4気筒(M139)。ここに量産車初となる「エレクトリック・エキゾーストガス・ターボチャージャー」、F1のパワーユニット(PU)で言うところの熱エネルギー回生システム(MGU-H)が組み合わされる。
F1のMGU-Hは2025年末を持ってシリーズから姿を消すことが決まっているものの、PU時代にコンストラクターズチャンピオンシップを8度制してきたAMGは、その技術を市販車に応用。排気側のタービンと吸気側のコンプレッサーを繋ぐ軸に一体化されたわずか4cmの電動モーターが、最大17万rpmで空気をターボへ送り込むことでターボラグが最小限に抑え、低回転時から高い瞬発力する。
自動ブリッピング機能やローンチコントロールなどが搭載された湿式多板クラッチ採用の9速ATとの組み合わせにより、最高速度275km/hを実現。0-100km/h加速は4.9秒となっている。
サスペンションには、可変ダンピングシステム搭載のアルミニウム製軽量ダンパーと軽量コイルスプリングを採用。5本のリンクをホイール内側に収めたマルチリンク方式は、AMGの市販車としては初採用であり、運動性能が大幅に向上しているという。




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新型SLのボディシェルには、新たな車両アーキテクチャーを採用している。ロードスターやコンバーチブルといったオープンモデルは、剛性を保つためにハードトップモデルよりも重量が割増となることが多く、スポーツ走行では不利になることも多いが、新型SLは高剛性かつ軽量なアルミニウム複合シャシーを搭載。アーキテクチャーは自立構造を持つひとつのスペースフレームで構成され、このスペースフレームは初代SLと同様に新型SLの専用設計となっている。
ルーフにはZフォールド式の電動ソフトトップを採用し、室内の静粛性向上のためにルーフライナーと外側シェルの間には防音マットが挟まれる3層構造となっている。開閉は約15秒で完了し、60km/hまでであれば走行中も開閉が可能だという。低重心化を実現すべく、フレームは軽量のスチール・アルミ製。補強材として2本のアルミニウム製クロスビームが追加されている。
エクステリアでは、300SLが制したことで名付けられたAMGモデルの象徴「パナメリカーナグリル」の他、”原点回帰”としてSLの要素が散りばめられている。ボンネットには2本のパワードームが設けられ、ホイールベースは長く取られた一方オーバーハングは短く、エッジのないボディのサイド面を絞り込むことでマシンとしてのプロポーションを印象づけている。
また、ヘッドライトにはスリムかつシャープな「DIGITALライト」を採用し、リヤではLEDコンビネーションランプもそれに合わせたデザインとなっている。
そうしたデザインは機能としての役割も十分。Cd値(空気抵抗係数)は0.31で、上部エアインテーク奥には電動モーターで開閉が可能な冷却用ルーバーを備え、通常時は空気抵抗を抑えるべく閉じられているものの、コンポーネントの温度が一定の基準に達した時はこのルーバーが自動で開かれるという。
リヤエンドに一体化されたリトラクタブルリヤスポイラーは80km/h以上で5段階に展開され、高速走行時にクルマを安定させるダウンフォースを発生させる。


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新型SLではR129型以来となる2+2のシートレイアウトが復活。インテリアでは初代300SLロードスターに倣い、ミニマルなデザインでまとめ上げられ、エアコン等の操作系はダッシュボード中央に鎮座する11.9インチの大型メディアディスプレイ周辺に集約されている。
シートにもAMGスポーツシートが標準装備され、ステアリングホイール裏側にはアルミニウム製パドルが備え付けられ、マニュアルシフトでサーキットやワインディングなどでの走行を楽しむことができる。
しかしその一方で安全装備も充実。歩行者や飛び出しなどの検知機能付きのアクティブブレーキアシストやアクティブレーンチェンジアシスト、アクティブステアリングアシストなどが標準装備となっている。
新型SLの価格は1648万円からとなっている。
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