まさに“F1特需”! アゼルバイジャンGP、4年間で約560億円の経済効果生む
F1アゼルバイジャンGPの主催者は、F1レースを4年間にわたって開催したことで、約5億ドルの経済効果があったと語った。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
F1アゼルバイジャンGPは2016年に初開催されて以降(初年度のみヨーロッパGPとして開催)、継続的にF1を開催している。
大手会計会社の調べによると、アゼルバイジャンGPは昨年までの4年間で地域経済に5億630万ドル(約558億円)の貢献をしたようだ。同GPはF1の中でも特に高額な開催権料を支払っていることでも知られているが、この調査結果はGP開催に多くの資金を投入することを正当化するための材料となるだろう。
なお、アゼルバイジャンGPは昨年2月に、2023年までの開催契約を交わしている。
アゼルバイジャンGPの開催地であるバクー・シティ・サーキット(BCC)によると、5億ドルという額は「バクーで過去4回F1が開催された際に発生した直接的、および間接的な消費活動の組み合わせ」であると言い、ホテルなどの宿泊施設はもちろんのこと、ケータリング、卸売取引、郵便や電気通信に至るまで、実に多岐にわたる分野の消費活動が考慮されている。
これらの経済効果はふたつのカテゴリーに分類することができる。まず、ホテルやレストラン、輸送サービスなどによる直接的な経済効果は4年間で3億60万ドル(約331億円)であると見積もられた。
もうひとつは、間接的な経済効果だ。これは「F1グランプリに関連する他の組織に対して商品やサービスを提供する企業、ビジネスによる追加収益」と定義されるもので、2億570万ドル(約227億円)と見積もられている。
またBCCは、F1開催によって最初の2年間で最大1万人、直近2年間で最大7500人の雇用を生み出したことを指摘。「アゼルバイジャンの若者に、F1のような国際的な大イベントに関わる初めての経験をさせ、キャリアにおける重要なプロセスを提供した」としている。
BCCはさらに、F1を開催したことによって「アゼルバイジャンが世界クラスのスポーツ、エンターテイメントイベントを開催できる現代的な国であるという認識を高めた」とも述べている。
BCCのエグゼクティブディレクターを務めるアザド・ラヒモフは次のようにコメントした。
「我々は、バクーでのF1レースが国の看板イベントとしての域を越えていると強調してきた。ここ(アゼルバイジャン)で暮らし、働いている全ての人たちに経済的、社会的、文化的な利益を与える火付け役となる」
「この(経済効果についてに)報告書で明らかにされたように、過去数年間の数値は我々の予想をはるかに超えている」
「少なくとも2023年までレースを行なう契約に合意したので、ここバクーで長年にわたってモータースポーツ最高峰のレースを開催できると楽観視している」
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