ウイリアムズの復活に自信アリ。新CEOのヨースト・カピト「マクラーレンのようにできる」
ウイリアムズの新CEOであるヨースト・カピトは、昨年夏のドリルトン・キャピタルによるチーム買収を経て、チームは復活することができると自信を示した。
Williams FW43B
Williams
F1に長年参戦を続けているウイリアムズ。しかし近年は急速に競争力を低下させ、最後尾が定位置になるなど、かつての強豪チームとしての影は薄くなっていた。
また昨年は新型コロナウイルスの影響も相まって、チームは財政面でも困難を抱えることになり、最終的に株式を米投資ファンドのドリルトン・キャピタルへ売却し、創業家一族はチーム運営からも離れることになった。
チーム売却後、新たにウイリアムズのCEOに就いたのは、フォルクスワーゲンのモータースポーツ部門を率いていたヨースト・カピトだ。
ウイリアムズは創業一族の手を離れたことを契機に、再び強豪チームとして名を馳せられるのだろうか? カピトCEOはそれが「可能である」という自信を持っている。
「マクラーレンは近年素晴らしい仕事をしているが、私の答えは明確で、『我々にできない理由はない』だ」
一時はグリッド後方を争っていたマクラーレンの復活同様、ウイリアムズは復活できると思っているのかと問われたカピトCEOは、そう答えた。
マクラーレンも数年前まではウイリアムズと同じように競争力を低下させていた。しかし上層部の体制変更に取り組み、2019年に招聘したアンドレアス・ザイドル代表の下、徐々に成績は上向き始め、2020年にはコンストラクターズランキング3位を獲得するなど復活を見せた。
「我々には(マクラーレンと)全く同じことをするためのあらゆるモノが備わっている」
「そのタイミングが2年なのか3年なのか、4年なのかそれを言うのは不可能だ」
「だが私は少なくともマクラーレンと同じことができると確信している」
ドリルトン・キャピタルによる買収によって、チームはひとまず財政的な不安には終止符が打たれ、将来に向けても変化が生じている。
彼らは2022年にメルセデスとの技術提携を強化し、これまで内製してきたギヤボックス、それに付随するシステムの供給を受けることになったのだ。
また2009年のF1王者であり、かつてウイリアムズに在籍していたジェンソン・バトンがチームのアドバイザーに就任。チーム代表にはウイリアムズ一家の退任以降に代表代行を務めていたサイモン・ロバーツが就任することになった。
カピトCEOはここ数週間で全部門のチーフと面談を行なっており、今後は更に管理体制に変更があるだろうと語っている。ただそれでもウイリアムズの再出発において最初のピースが揃ったことへの喜びを見せた。
「マネジメント層には多くの優秀な人材がいる」と、カピトCEO。
「我々はそれをまだ少し再構築するが、それは発表はされていない。キーパーソンとなる人員を得て、チーム代表のサイモンの下で体制強化に全力を注ぐんだ」
「彼がその役割を担い、レース活動に集中し、チームを代表することは我々にとって重要なステップなんだ。その点を中心にチームを再構成することができる」
「近々いくつかの変更が知らされることになるだろう」
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