GT300王者オリベイラ、3台に増えたスープラ勢を警戒「彼らはかなり速い」
2020年のスーパーGT GT300王者であるジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは、今季同クラスでトヨタ・GRスープラの台数が増えたことから、タイトル防衛は簡単ではないと考えている。
写真:: Masahide Kamio
2020年のスーパーGT GT300クラスで藤波清斗とコンビを組み、56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rをドライブしてチャンピオンを獲得したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ。長らくGT500の日産陣営の一員として活躍してきたオリベイラにとって、これがスーパーGT初タイトルであった。
そんなオリベイラがタイトル防衛に向けて警戒しているのが、今季3台に増加したGRスープラ GT勢だ。このマシンは昨年、新型JAF-GT300車両として埼玉トヨペット Green Braveの1チームに投入されたが、彼らはシーズン2勝を挙げて最終戦までタイトル争いに絡むなど、56号車を最後まで追いつめた。
その活躍を受けてか、昨年までレクサスRC F GT3を使用していたLMコルサとMax Racingも今季からGRスープラ GTにスイッチ。先日岡山で行なわれた合同テストでは、初日の午前・午後で#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTが、2日目午後で#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTがトップタイムを記録するなど、印象的なパフォーマンスを見せた。
「テストでは各々が自分たちのことをしているから、ハッキリしたことは分からない」
オリベイラはmotorsport.comにそう語った。
「でも彼ら(GT300規格のマシン)の内、数台は非常に速い。それでもおそらく実力を隠しているんだろう」
「スープラが増えることでより厳しくなると思う。あのマシンはかなり速いし、それぞれ異なるメーカーのタイヤを履いている」
#56 Realize Nissan Automobile College GT-R
Photo by: Masahide Kamio
なお昨年までJAF-GTとされていた規格の車両は、今季から「GTAの定める2021年GT300車両規定」と呼称が変更された。その結果今季のGT300クラスには、この新生”GT300車両”とGT300MC車両(マザーシャシー)、そしてFIA-GT3車両という3つの規格のマシンが参戦することになる。GT300車両は前述のスープラ3台を含めた合計6台、GT300MCが2台、残る21台がFIA-GT3だ。56号車GT-RはFIA-GT3車両にあたる。
純粋な速さという点では昨年はJAF-GT(今季の新生GT300車両)やマザーシャシーのマシンが目立っていたが、オリベイラはロングスティントでの安定感を今季も継続できるようにチーム一丸で取り組んでいると語った。
「タイトル防衛について考えたり、自分の肩にプレッシャーをかけたりしたくない」とオリベイラ。
「僕たちは昨年からの良い流れやリズムを継続し、特に長いスティントにおいて強みを発揮していくことを目指して取り組んでいる」
「マシンやタイヤの開発によって、進化は常に起きる。スバルは新型車両だし、スープラも増えた。厳しくなるだろうね」
「僕たちは頭を突き合わせて、自分たちの仕事に集中しないといけない。去年はそれがタイトルに繋がったからね。今年もうまくいくことを願っているよ」
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