クビアト、自分の走りに大満足も唯一の悔いは“フェラーリに負けた”こと?
アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは、F1ロシアGPでの自身とマシンのパフォーマンスに満足しているが、フェラーリとのポイント差を詰められなかったことは残念に感じているようだ。
Daniil Kvyat, AlphaTauri AT01, Antonio Giovinazzi, Alfa Romeo Racing C39, and Sebastian Vettel, Ferrari SF1000
Zak Mauger / Motorsport Images
F1第10戦ロシアGPで、アルファタウリ・ホンダはダニール・クビアトとピエール・ガスリーが2台揃って入賞を果たした。チームのダブル入賞は、ガスリーが優勝したイタリアGP以来今季2度目だ。
特に今回が母国レースとなったクビアトは、FP1で7番手、予選Q1で3番手に入るなど随所で速さをアピール。結果的に決勝は11番グリッドからのスタートとなったが、ハードタイヤでスタートして30周を走りきるという作戦が奏功。終盤はミディアムタイヤの利を活かし、最後までエステバン・オコン(ルノー)にプレッシャーをかけ続け、8位でフィニッシュした。
最終的にオコンをオーバーテイクすることはできなかったが、クビアトは今週末の自身のパフォーマンスにとても満足している様子。レース後に次のように語った。
「正直、とても満足している。タフなレースだった。全力でプッシュしたし、戦略もうまくいった。この結果にはとても満足しているよ」
「僕の走りという点でも、良い走りができたと思う。ポイントも獲れたしね。だからハッピーだ」
一方のガスリーは9番グリッドからスタートし、レース序盤は7番手を走行していたが、ミディアムタイヤで最初のスティントを引っ張る作戦に出たシャルル・ルクレール(フェラーリ)、そしてクビアトに逆転されてしまい9番手に落ちた。
その後ガスリーは、終盤のバーチャルセーフティカー(VSC)発動を好機と見てピットインするも、ピットレーンに入ったタイミングでVSCが解除されるという不運もあり、さらに順位を下げた。最終的にリカバリーして9位でフィニッシュしたが、少し悔いの残るレースとなったという。
「(VSCのタイミングで)ピットをすることはギャンブルだったと思う。もう少し(VSCの時間が)長ければ大きく得をしただろうからね」とガスリーは語った。
「でも僕たちが入ってからすぐにグリーンフラッグが振られたのでタイミングが悪かった。ただなんとかアレックス(アルボン)とランド(ノリス)を抜いて9位までリカバリーできた」
「正直なところ、マシンの調子が良かったのでもう少し良いところを争えたと感じている。僕は最初シャルルの前にいた訳だけど、彼が最終的にフィニッシュしたポジションを考えると、僕たちはバトルでかなりタイムをロスしてしまったと思う。全体的なペースはとても良かった」
「ペースは前より少し良くなったと感じていたので、9位という結果は少し悔しい。特に第2スティントでキミ(ライコネン)を抜いた後は、ダニエル(リカルド)とオコンにどんどん迫っていた。終盤に7番手争いをするのを楽しみにしていたんだ」
「バーチャルセーフティカーが出て、僕たちはギャンブルをしたけど、うまく行かなかった。そういうことだ」
レース内容に大満足していたクビアトだが、その一方で今回の結果は、チームにとって手放しで喜べるものではないという。それはルクレールが6位に入ったからだ。
というのも、今季のコンストラクターズランキングでは、6番手のフェラーリと7番手のアルファタウリが接近しつつある。ベルギー、イタリアとフェラーリが無得点に終わった一方で、アルファタウリはイタリアでガスリー優勝、クビアト9位で27点を荒稼ぎ。ロシアGPを前にして両者の点差は13点となっていた。
しかし今回フェラーリはルクレールが6位に入り8点を加算。クビアト8位、ガスリー9位で6点を加えたアルファタウリとの差を広げる形となったのだ。
「確かに、僕たちはハッピーだ。まあ、フェラーリは僕たちのポイントを上回ったけどね……」とクビアト。
「でも、僕たちはプッシュし続けるよ。マシンにも速さはある。この状況が続けばいいけど、そうなる自信がある。レースを重ねるごとにマシンは良くなっているから、いい感じだよ」
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