F1ドライバーたちは“超エキサイティング”な新コースレイアウトを歓迎も、オーバーテイク増加には懐疑的
F1ドライバーの多くはF1オーストラリアGPの舞台となるアルバート・パーク・サーキットがより速く、楽しいコースになったと称賛する一方で、オーバーテイクの増加に関しては懐疑的なようだ。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
パドック内での新型コロナウイルスの感染が確認されたことにより、開催直前に中止となった2020年大会以来となる2022年のF1オーストラリアGP。3年ぶりの開催に合わせ、舞台となるアルバート・パーク・サーキットには大規模なコース改修が施された。
コース改修により、多くのコーナーのRが緩められただけでなく、シケインが撤去。コース幅も拡大し、路面も全面再舗装された。
フリー走行で実際にコースを走ったF1ドライバーたちは、コース改修に高評価を送っている。
現チャンピオンのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はこう語る。
「いいね。コースのグリップはよく、バンプは間違いなく改善された。そのおかげで、コーナーをもっと攻められるようになったんだ。彼らは良い仕事をしてくれたね」
ランド・ノリス(マクラーレン)はこう言う。
「速いし、エキサイティングだ。ミスしやすくなっている。昨年と比べて、このマシンだとミスしやすくなっているんだ。タイヤをロックアップさせて、グラベルトラップまでいってしまうドライバーも出てくるだろうし、1周をまとめ上げるのは難しい」
ピエール・ガスリー(アルファタウリ)も、コース改修を歓迎している。
「速く走れば走るほど、エラーを許容するマージンは少なくなる。僕はとてもワクワクしていると言わざるを得ないよ!」とガスリーは言う。
「ああいうスピードで走っていると、あっという間にマズいことも起きうる。でも全体的には、とても流れるようなコースだと思う。高速だが、ターン3のような複合コーナーもある。常に次のコーナーとその先を考えなきゃいけないんだ。とても良いと思うよ」
Pierre Gasly, AlphaTauri AT03
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
ただ、ガスリーはチャレンジングなコースレイアウトには満足しているものの、コース改修によってオーバーテイクが増加し、“良いレース”になるかどうかはまだ判断できないと言う。
「僕は少しばかり懐疑的だ。もし良くなるのであれば、どれくらい良くなるのか分からない」
「待ってみないと分からないことだと思うけど、悪くなることはないと思う。正直に言って、過去にここではあまりオーバーテイクはなかったと思う」
「100%サウジアラビアと同じようなレースが見られるとは言えないし、多分そうはならないと思う。僕が間違っていることを願うよ」
3年ぶりの母国凱旋レースを迎えたダニエル・リカルド(マクラーレン)はこう語る。
「日曜日の夜に聞いてくれないか。僕は良くなると思うよ」
「10倍も良くなるか? 恐らくそこまではならないだろうけど、ある程度は良くなると思う」
「今年のマシンは少し追従性も上がっている。だからオーバーテイクは増えなくても、少なくともテール・トゥ・ノーズの接近戦は見られると思う」
「日曜日は楽しい1日になると思うよ。ただ、正直実際はどうなるか分からないし、大げさに言うのには慎重になってしまうね」
「これまでのメインは、楽しいドライブ体験だったということだ」
なお、当初オーストラリアGPではDRSゾーンが4ヵ所が設置される予定だったが、金曜日の走行を終え「安全上の理由」によりターン8〜9にかけてのDRSゾーンが撤去。FP3以降は、DRSゾーンが計3ヵ所となった。
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