フェネストラズ、今季4度目リタイアにイライラ募る「”また”元F1ドライバーだ……」
サッシャ・フェネストラズのスーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿は、2周目に接触しリタイア。これで今季4度目のリタイアとなったことにイライラを募らせている。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで行なわれた2020全日本スーパーフォーミュラ選手権の第6戦。サッシャ・フェネストラズ(KONDO Racing)は、2周目に小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)と接触したことにより、今季4度目のリタイアを喫した。
11番グリッドからスタートしたフェネストラズは、オーバーテイクシステム(OTS)を使って小林に接近すると、2周目の最終シケイン(日立オートモティブシステムズシケイン)で2台が横並びとなるも、ブレーキングゾーンで接触してしまった。
この接触によりフェネストラズは、アウト側のスポンジバリアにクラッシュしてしまいリタイアとなった。小林も左リヤタイヤがパンクし、そのまま緊急ピットインを強いられた。
スチュワードはこの件について、レーシングインシデントと判断しペナルティなどは出されなかったが、フェネストラズはクラッシュを避けるために出来ることはほとんどなかったと、motorsport.comに話した。
「スプーンカーブを立ち上がって、OTSを作動させて小林に近づいたんだ」
「早く近づきすぎてしまったのでバックストレートではリフトオフして、130R以降で彼をパスしようとした」
「そしてアウト側に行ってサイド・バイ・サイドでブレーキをかけたら、彼が動き出したんだ。そして、僕には行き場が無くなってしまった。彼はシケインに向けて、ワイドなラインを取ろうと動いたが、僕がそこにいた。僕たちは軽く接触し、彼はパンクして僕はクラッシュしてしまった」
「(クラッシュを避けるために)できることはあまりなかった。あと1周待てばよかったのかもしれないけど、チャンスがあればそこに飛び込むものだ」
「僕のミスだとは思わない。おそらく彼のせいだと思う。彼は右側に3メートルはスペースがあったけど、僕は左側に数センチしかなかった。彼の方が僕よりずっとスペースがあったんだ」
フェネストラズはレース後、クラッシュ時のオンボード映像をツイッターに投稿。『Arigato...』と一言コメントを添えた。このツイートに対し、小林もリプライし自身の意見を主張した。
「文句を言いたいわけじゃないけど、レーススチュワードはこの接触がレーシングインシデントだと判断したんだ。誰があんな風になりたいと思う? (そんな人)誰もいないと思うよ!」
「レースをしている時には常にリスクがある。もしリスクを冒したくなければ、ポールポジションからスタートする必要があるんだ」
「もう一つ言いたいのは、君には才能とスピードがあるということ。成功するために足りないピースは少ないから、プッシュを続けてその時が来るまで待つんだ」
今回の鈴鹿ラウンドは第5戦/第6戦としてダブルヘッダーで開催されており、12月5日(土)に行なわれた第5戦で、フェネストラズは10位フィニッシュ。開幕戦で3位表彰台を獲得して以来のレース完走となった。
しかしこの第5戦も、フェネストラズにとって順風満帆なレースではなかった。予選では今季初めて予選Q1敗退。レースでは、セーフティカー出動中に各車がピットインした際、KONDO Racingはダブルピットストップを敢行したため、フェネストラズはチームメイトである山下健太の後ろでタイムをロスする形となったのだ。さらに、アンチロールバーが故障するトラブルにも見舞われるなど、まさに踏んだり蹴ったりの週末となってしまった。
「今シーズンは、来シーズンに向けて学習して強くなるためのシーズンだといつも言っていたが、今のところあまり学習できていない。(第5戦は)レースを全体でアンチロールバーが壊れていたので、ケンタとの比較は無意味だった」
「本当にイライラしたよ。クラッシュは僕にコントロールできないようなモノだった。それにまた元F1ドライバーで、スーパーフォーミュラでも経験豊富なドライバーだった(第3戦SUGOで中嶋一貴から追突を受けリタイアしている)。なおさら迷惑だよ」
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