レッドブル代表「レーシングポイントが違反なら、メルセデスも有罪になるはず」と主張
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、レーシングポイントのブレーキダクトを巡る裁判でメルセデスが有罪になる可能性があると主張した。
Lance Stroll, Racing Point RP20, Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11
Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスの昨年型マシンのコピーだと指摘されていたレーシングポイントRP20のブレーキダクトは、スチュワードによって設計プロセスが競技規則に違反しているとみなされ、罰金とコンストラクターズポイント減点という処分が下された。ただ当該のブレーキダクトを引き続き使用していることについては戒告処分に留まっており、今後のレースでも同様の処分が続くことが予想されている。
この裁定に関しては、ルノー、フェラーリ、マクラーレン、ウイリアムズといった多くのライバルチームが上訴の意向を示していた。そしてルノーとフェラーリは積極的に訴訟を進める構えだが、マクラーレンとウイリアムズは手続きから撤退し、上訴をしないことを明らかにした。
なお、現在のところ”コピー元”であるメルセデスに対する制裁はなく、彼らがルールを破ったとはみなされていない。
なおレッドブルは正式にはこの訴訟に関与しないことを決めているが、姉妹チームのアルファタウリとの関係や技術提携に影響を与える可能性があるため、訴訟の行方を注視している。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスがCAD(コンピュータ支援設計)のデータをレーシングポイントに供給したのならば、有罪になる可能性もあると語った。
「ああ、それは興味深いことだね」とホーナーは言う。
「我々にとっての最大の関心事は、我々は何が許されて何が許されないのかということを明確にしておきたいということだ」
「レッドブルは自らのF1チームをふたつ所有しているというユニークな立場にある。そのため、我々は現行のコンコルド協定でコンストラクターの規定が明確になって以降、常に規則を厳守してきた」
「つまり我々は、もっと大局的に物事を見ている。ブレーキダクトだけではなく、何が許されて、何が許されないかということだ」
「メルセデスに関しても質問が飛ぶことになるだろう。あのチーム(レーシングポイント)がデータを受け取ったことで有罪になるのであれば、渡した側のチームも規則に違反しているのではないだろうか? それはFIAの問題だ」
またレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブルとアルファタウリは上訴には関与しないものの、より厳しい制裁を望んでいると強調した。
「上訴の意思を示したチームは十分にあるので、我々はそこに参加しない」とマルコは言う。
「ただ、この裁定は我々が望んでいたような(規則の)明確化をもたらさないため、我々は納得していない。上訴の過程でそれらが実現することを願っている」
「同じ件でペナルティを受け続けている中で3レースも連続で同じパーツを使用していることに対して、戒告のみだ。それは非常に理解しがたいことだ」
「その戒告がいつまで続くのだろうか? これはあまりにバランスが取れていないし、うまく考えられていない。だからこそ、上訴に踏み切ることが重要なのだ」
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