スーパーフォーミュラ 第7戦:鈴鹿
星野一義、日本モータースポーツ界“次の50年”を憂う「発展してほしいけど今のままでは無理! もっとレースを認めてほしい」
星野一義は、日本モータースポーツ界のさらなる発展を願っているものの、自動車レースが国民に認められ、地位が向上していかない限りは難しいのではないかと厳しい見方を示した。
戎井健一郎
編集: 2021/11/11 6:14
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

日本最高峰のフォーミュラ選手権であるスーパーフォーミュラは、前身の全日本F2000選手権発足から50年を迎えることから、“次の50年”に向けたプロジェクト『SUPER FORMULA NEXT 50(SF NEXT 50)』を発足させた。ドライバー、そして監督として日本のレース界を牽引してきた中嶋悟は、日本レースプロモーション(JRP)会長として会見でその熱い思いを語った。
そんな中嶋会長と共に、日本のレースシーンを盛り上げてきたのがTEAM IMPULの星野一義監督だ。国内トップフォーミュラには、F2000、F2、F3000、そしてフォーミュラ・ニッポンまで参戦し、多数のタイトルを獲得。以降は監督として多くの名ドライバーを輩出してきた。
星野監督もスーパーフォーミュラ、ひいては日本のレース界のさらなる発展を願うひとりだ。しかし、日本のレース界は文化や国民性の影響もあってか、その貢献度に対して地位が比例していかないとして、次のように嘆いた。
「鈴鹿サーキットが作られて、ホンダがマン島を制して……ホンダ、トヨタ、日産をはじめとする自動車メーカーがレースでの活躍で得たものは大きいです。スーパーチャージャーもターボチャージャーも、レースで耐久性など熟成させた上で、市販している訳です」
「もう少し、自動車レースというものを認めてほしいよね。自動車レースはスポーツとして認められていない節があるし、その辺りはもどかしいです」
「日本の自動車産業は大きく伸びていって、世界一の自動車産業国として発展しました。しかし、レース業界は伸びていかない。レースだけは理解してもらえていないんですよ。一方でイギリスは日本ほど自動車産業が伸びていないけど、F1をはじめフォーミュラの技術はほとんどイギリスに集まり、ビジネスとしても成功しています」
「(その理由は)国民性だと思います。16歳でオートバイの免許を取っても、学校では乗ってはいけない、というところもある。未だに『オートバイ=不良』、『勉強する子だけが良い子』という風潮がある訳ですよね。それは大きな間違いです。僕はレースで挨拶を覚えて、ビジネスも覚えましたから。これではハッキリ言って日本(のレース界の発展)は無理! もちろん、夢としてそうなって欲しい(発展してほしい)という思いはありますけどね」
そう本音をぶつけてくれた星野監督。ただ、レースに全てを捧げ、人生に必要なものもレースで学んできたからこそ、最後の最後までレース界に恩返しをしていきたいという思いは誰よりも強い。
「僕はレースに感謝しています。日本を代表するたくさんの企業が自分を救ってくれた。本当に感謝しています。感謝、感謝。だから資金がなくなるギリギリのところまでレースを続けようと思っています」
Read Also:
- カルソニックGT-Rの5年ぶり優勝で“ホッとした”星野監督。平峰の成長にも太鼓判「NISMOから声が掛かるんじゃない?」
- ”格好良いドライバー”の姿を、子供たちに見せていきたい……SF新プロジェクトにかける中嶋悟の想い
- 【スーパーフォーミュラ】公開予定の無線交信についてドライバーを直撃。関西弁が怒りのサイン? “ヤマケン節”は聞けるのか?
- 星野一樹「親父の気持ちがようやく分かった」反対押し切り始めたレース活動……その“茨の道”を振り返る
- “世界の舞台”WECを目指す平川亮に、星野一義監督が愛のあるエール「俺のところは早く卒業して、ステップアップしなさい!」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 スーパーフォーミュラ、12月7日〜9日に合同&ルーキーテスト開催。最終日はルーキー限定のセッションに
次の記事 米フォーミュラ・リージョナル王者、奨学金制度での来季スーパーフォーミュラ参戦を断念。米ホンダHPDが明らかに
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment
More from
戎井健一郎

グランツーリスモに収録決定! スポーツランドSUGOってどんなコース? フラガ&利徠斗が解説……実装前に難所を予習しよう
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ 6 日前
グランツーリスモに収録決定! スポーツランドSUGOってどんなコース? フラガ&利徠斗が解説……実装前に難所を予習しよう

次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」
WEC
WEC
Fuji
7 日前
次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」

DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ
スーパーGT
スーパーGT
第6戦:SUGO
13 日前
DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ
最新ニュース

先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
8 時間前
先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す

2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」
F1
F1 F1
バーレーンGP
8 時間前
2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」

MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
9 時間前
MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」

ホンダ・レーシング渡辺康治社長が2027年1月1日付で退任へ。後任は現副社長の安田啓一氏
F1
F1 F1 9 時間前
ホンダ・レーシング渡辺康治社長が2027年1月1日付で退任へ。後任は現副社長の安田啓一氏
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録