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エクストリームE参戦のマクラーレン、フォーミュラEとWECへの参戦は“未だ検討中”

マクラーレン・レーシングは、フォーミュラEへの参戦オプションの最終決定を決めかねており、世界耐久選手権(WEC)やIMSAのLMDhへの参戦の可能性については“検討中”としている

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 F1やインディカー・シリーズに参戦し、来年からは電動SUVを用いたオフロードレースを行なうエクストリームEに参戦するマクラーレン・レーシングは、来季の参加権を持つフォーミュラEや、世界耐久選手権(WEC)とIMSAを戦うことができるLMDhへの参入の可能性を否定せず、「未だ検討中」と答えた。

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 今年1月マクラーレンは、フォーミュラEに第3世代マシンが導入される2022-2023シーズンへの参加枠を確保する契約を同シリーズと結んだ。マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、2月にサウジアラビアで行なわれたフォーミュラEの開幕戦で同シリーズのボスと顔を合わせていたが、これまで参戦決定のニュースは聞こえてこない。

 一方、マクラーレン・レーシングは2022年から同じく電動レースシリーズであるエクストリームEへの参戦を今年6月に決定している。ブラウンは、今年から始まった同シリーズの人気の高まりに加え、12チームという参加上限を理由にこの決定を急いだのだ。

 マクラーレン・レーシングは、「戦略的、経済的、運営上の基準」に照らし合わせた「シリーズの精査」というプロセスを経て、エクストリームEへの参加を決めたと明らかにしている。

 電動レースシリーズのひとつであるエクストリームEへの進出によって、フォーミュラEへ参戦する旨味がなくなるのではないかと聞かれたブラウンは、「それについてはまだ最終的な決定を下していない」と答えた。

 フォーミュラEに加え、マクラーレン・レーシングが興味を寄せるWECやIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMDhも、この最終的な判断を下すためのプロセス上にあると考えられる。

 上記の検討に関してブラウンは、「我々の選択肢の有効期限は年末までだ」と語った。

「この(エクストリームEへの参戦)発表を世に送り出し、ファンや市場の間でどのような動きが生まれるかを見てみたいと我々は思っている」

Zak Brown, McLaren Racing CEO and Alejandro Agag

Zak Brown, McLaren Racing CEO and Alejandro Agag

Photo by: McLaren

「WECとフォーミュラEについては未だ検討中で、年内には何らかの方向性を示すことができると考えている」

「全てのレースシリーズにはそれぞれ異なる特性があり、中にはマクラーレン・レーシングの指針に合う、または合わない理由や根拠を持つモノもある」

「我々は、これらのシリーズについてはまだ決定を下していない」

 フォーミュラEでのマクラーレン・レーシングの参戦枠確保の契約が生まれた背景には、マクラーレン傘下のマクラーレン・アプライド・テクノロジーズによる第2世代マシンへのバッテリー供給の契約が終了し、マクラーレン・レーシングのフォーミュラE参戦が解禁されたことが関係している。第3世代からはウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング(WAE)がその役目を引き継ぐことになっている。

 また、来シーズンからアウディと共にフォーミュラEのグリッドから姿を消すBMWのフォーミュラEチームは、ザク・ブラウンとも関係の深いアンドレッティ・オートスポーツを母体としている。そのため、マクラーレン・レーシングがフォーミュラEに参戦する場合は、提携を結ぶ可能性が高いと考えられてきた。

 ブラウンが共同経営するユナイテッド・オートスポーツは、アンドレッティ・オートスポーツとパートナーシップを組み、「アンドレッティ・ユナイテッド」としてエクストリームEやオーストラリアのスーパーカーへ参戦しているのだ。

 第3世代マシンでの参戦の登録期限が3月31日までと猶予は残されているものの、決定が遅れれば、マクラーレン・レーシングはサプライヤーであるWAEやハンコックタイヤ、スパーク・レーシング・テクノロジーからのFIAデータへのアクセスも遅れることになる。また、仮にマクラーレンとアンドレッティ・オートスポーツが提携する場合、パワートレインを供給する第3のパートナーが必要になる。

 マクラーレン・レーシングとの提携や第3のパートナーが確保出来なかった場合、アンドレッティ・オートスポーツは、カスタマー・パワートレインで独自開発のパワートレイン勢と2021年シーズン以降を戦うことになる。

Jake Dennis, BMW i Andretti Motorsport, BMW iFE.21

Jake Dennis, BMW i Andretti Motorsport, BMW iFE.21

Photo by: Andy Hone / Motorsport Images

 新型コロナウイルスの影響を受けた2020年を経て、マクラーレンはバーレーン国立銀行から1億5000万ポンド(約232億5450万円)の融資を受け、1億8500万ポンド(約286億8055万円)の株式をアメリカ合衆国のコンソーシアムであるMSPスポーツ・キャピタルに売却している。

 しかし、ブラウンは、今後新たなレースシリーズに参戦するにしても、マクラーレングループの財務状況ははるかに良好であると主張している。

「100%、マクラーレン・レーシングの財政状況はとても良好だ」とブラウンは言う。

「もちろん、どこにお金を使うにしても、真摯に取り組んで、そのリターンを得る必要がある」

「だが、我々は財政的にとても健全で、そのおかげでF1での競争力を高め、インディカーにも目を向け、エクストリームEにも参入することができたのだと思う」

「マクラーレン・レーシングの強さはとても良く、ここではとてもエキサイティングな時間を過ごすことができている」

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