日産、関連会社『ニスモ』『オーテック』を統合し新会社設立。一方で両ブランド名は今後も存続へ

　日産自動車は12月17日、関連会社である株式会社オーテックジャパン（オーテック）とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社（ニスモ）を統合し、新会社『日産モータースポーツ＆カスタマイズ株式会社』を設立することを発表したが、『ニスモ』と『オーテック』のブランド名は今後も存続することが明らかとなった。

　モータースポーツにおける日産のワークス活動を統括するニスモと、日産直系の特装車開発・製造メーカーであるオーテックは、これまで国内外のレースシーンで欠かせない存在となっていた。しかし日産は両社を統合することで、そのノウハウや技術力をさらに強化し、日産グループ全体の成長を目指していくようだ。

　一方で一部のファンからは、30年以上の歴史を持ち、長らく親しまれてきた『ニスモ』『オーテック』の名がレース界から消えてしまうのではないか、という心配の声も挙がっていた様子。ニスモとオーテックはこれを受けて21日に声明を発表し、両社のブランド名が存続していくと明言した。

　声明には次のように記されている。

「2021年12月17日、日産自動車より、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルとオーテックジャパンを統合する旨の広報発表が行われました」

「これに伴って、ニスモブランド（含、日産ワークスモータースポーツ活動）やオーテックブランド（含、オーテックジャパン社製各種特装車）が今後どうなるのか、というお問い合わせをいただきました」

「今回の二社統合は、両者の持つ強みを従来以上に連携させてグローバルにかつ積極的に活かすことが狙いであり、『ニスモ』および『オーテック』はブランド名／事業所名／事業部名などとして従来通り存続いたしますし、益々発展させる所存です」

「これからも『ニスモ』と『オーテック』をよろしくお願いいたします。なお、新会社『日産モータースポーツ＆カスタマイズ（Nissan Motorsports ＆ Customizing）』の略称は『NMC』となります。あわせてこちらも御記憶にとどめていただければ幸いです」