まさかの最後尾19位……苦境にあえぐビニャーレス「誰も答えを持ち合わせていない」
ヤマハのマーベリック・ビニャーレスはMotoGP第8戦ドイツGPで最下位の19位とキャリア最悪の週末を過ごした。彼は「誰も答えを持ち合わせていない」と途方に暮れている姿を見せた。
Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
ザクセンリンクで行なわれたMotoGP第8戦ドイツGPは、レプソル・ホンダのマルク・マルケスが1年半ぶりの優勝を果たす劇的な展開となったが、その裏ではマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が苦しい戦いを強いられていた。
ビニャーレスは予選で21番手とキャリアでも最悪の結果を記録していたが、決勝レースでも調子を上向かせることはできず、完走したライダーで最下位となる19位でフィニッシュ。ポイント獲得もままならなかった。
後にビニャーレスは、前を走るエスポンソラマ・ドゥカティ勢に対しオーバーテイクが不可能だと理解した後、ヤマハのマシンがクリーンエアーのなかでどう働くか、そのデータを取得するために走っていたのだと語っている。
ただビニャーレスはドイツGP前に行なわれたカタルニアテストでは、バイクのフィーリングに満足している様子だった。そこから再び苦戦を経験したビニャーレスは、誰もこの不調に関しての答えを持ち合わせていないと苦しい状況を説明した。
「僕もあなた達と同じ疑問を持っているんだ。だから答えられない」
苦しい状況に関して説明を求められたビニャーレスは、そう答えた。
「誰も答えを持っていない。だから答えられないんだ」
「15周ほど(ルカ)マリーニと(エネア)バスティアニーニの後ろを走っていたけど、彼らをこのバイクで追い抜くことは不可能だった。ダウンヒルでは凄く狙っていたんだけど、彼らはよりパワフルで、ブレーキも遅くかけることができるんだ」
「だからこのバイクでは(追い抜きは)不可能だった。フランコ(モルビデリ/ペトロナス・ヤマハSRT)の後ろについた時は、1回のトライで、かなり上手く追い抜くことができたんだ」
「他のヤマハ勢を簡単に抜けても、ドゥカティ勢を抜くのは凄く難しいんだ」
「それで僕はクリーンエアーへ戻って、単独でバイクがどう働くかを確認して、データを集めようと思った」
「レース終盤に1分22秒台前半を刻むことができたのは、悪くない。一方で彼らの後ろでは1分23秒5とかだったんだ」
「だから少しは違いがあったんだけど、全体としてはよく分からない」
「ここで何が起こっているのか、その答えを誰も持ち合わせていない。だから僕も取り組みを続けていく必要がある。それに(次戦は)Moto2で速く走れたアッセンでもあるからね」
「最大限努力していくよ」
またビニャーレスは次戦オランダGPに向けて、現在のアプローチを変えるつもりはなく、「今の仕事はデータを集めること」と認めている。
「何が起こっているのか分かっていないから、話すのは難しい」
「アッセンでも僕は、ここでやったのと同じで、データを集めようとするだろう」
「今の僕の仕事はデータを集めることだ。悲しいけどそういう状況なんだ。だから悪いけどそれ以上のことはできない」
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