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ドーピング疑惑のイアンノーネ、控訴審出席も結果出ず。暫定処分が継続へ

蛋白同化ステロイドの使用によるドーピング疑惑によって、暫定的な出場資格停止処分がとられているアンドレア・イアンノーネ。彼は控訴審理に出席したが、依然として処分は継続したままのようだ。

Andrea Iannone, Aprilia Racing Team Gresini

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 2019年12月、アプリリアのアンドレア・イアンノーネは、第18戦マレーシアで採取された尿サンプルからドーピング反応陽性の検査結果が出た事により、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)から暫定的な出場資格停止処分が下された。

 イアンノーネ側は一貫して潔白を主張しており再検査も要求。陽性反応の原因は汚染された食品を摂取したことに拠るものだと主張を展開し、Bサンプルの分析を要求していた。しかしそのBサンプルの検査結果も陽性であったとFIMの声明には記されている。

 2月4日、イアンノーネはスイスで控訴審に出席。しかし、イアンノーネに対する最終的な判断は下されておらず、依然として暫定的な出場資格停止処分が継続するとのことだ。

「アンドレア・イアンノーネ氏はBサンプルの分析を要求したが、それもAサンプルの分析結果と一致した」と、FIMの声明には記されている。

「CDI(国際規律法廷)の決定が下されるまで、手続きは継続している。アンドレア・イアンノーネ氏はさらなる通達があるまで暫定的な停止処分のままであり、したがってどのようなモーターサイクル競技や関連した活動に対しても参加は禁じられる」

「WADA(世界ドーピング禁止機構)とFIMのアンチ・ドーピングコードの下で、現時点ではさらなる情報の提供はできません」

 なおイタリア系メディアでは、最終的な判決は10日以内に下されるだろうと報道がなされている。

 またイアンノーネは控訴にあたって、髪サンプルによる試験結果を論拠としていたようだ。それによると2019年9月以降、ステロイド使用の痕跡は現れていないという。

 2月7日からはマレーシアのセパン・サーキットでオフィシャルテストが開催される予定だが、前述のようにイアンノーネに対する暫定的な資格停止処分は継続しているため、テストには不参加となる見込みだ。

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