出場停止近いノリス、ペナルティポイントに苦言「こんな“些事”よりも危険な走行に与えるべき」
マクラーレンのランド・ノリスはF1オーストリアGPで発生したインシデントによりペナルティを受け、出場停止処分に一歩近づいた。しかし彼は小規模なインシデントでペナルティポイントが与えられるべきではないと考えている。
Lando Norris, McLaren, is interviewed after Qualifying
FIA Pool
F1第9戦オーストリアGPで3位表彰台を獲得したマクラーレンのランド・ノリス。彼はレース序盤にセルジオ・ペレス(レッドブル)と2番手争いをしているタイミングで、ペレスをアウト側のグラベルへと押し出したとされ、5秒のタイムペナルティと、ペナルティポイント2点を加算された。
レース結果にも影響を受けたと不満を口にしていたノリスだが、彼はペナルティポイントをこうした深刻でない接触などに加算していく現在の体制に疑問を呈している。
今回の一件により、ノリスのペナルティポイントは10点まで積み重なってしまった。つまり、1レース出場停止となる累計12ポイントに迫りつつあるわけで。ただこのうち2ポイントは7月10日に失効するため、次戦イギリスGPは累計8ポイントとある程度の余裕が戻った状態で迎えることになる。
ノリスがこれまでに加算されてきたペナルティポイントは、黄旗違反2回と、今年6月に行なわれたアゼルバイジャンGPで赤旗中にピットインしなかったことに対するものだ。
そこに今回のペレスとの一件で2点が加わったわけだが、ノリスはレース中の些細なインシデントよりも、誰かを危険に晒すような行為にのみペナルティポイントを加算すべきだと語った。
「バクー(アゼルバイジャン)で、赤旗時に(ピットレーンへ)入るべき時に入らなかった件で、僕は誰も危険な状況には晒していない。実際、危険とは正反対で、何もかも安全に行なっていた」
「それがなぜペナルティポイント加算に値するんだ?」と、ノリスは言う。
「今日の僕は、ペナルティポイント加算に値するのだろうか? 誰かをグラベルに追し出したから? だが僕は別に危険なことはしていない」
「なにか悪いことをしたり、ミスを犯したりして、そういうペナルティに値することもあるかもしれないとは思う。でも純粋に危険なことをするやつもいるんだ」
「つまり、黄旗中にオーバーテイクをしたりすれば、明らかにルールに反しているし、他の人を危険に晒していると言える。それならペナルティポイントが与えられるのも理解できる。それが重なればレースへの出走停止という処分もありえるだろう」
「だけど今回みたいなちょっとしたことで(ペナルティポイントがつくことは)馬鹿げてると、僕はそう思う。F1のあるべき姿ではないし、他の人達もこうした意見に賛同してくれることを期待している」
この会見に同席していたオーストリアGP勝者のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ノリスの見解にすぐさま賛同した。
「(ノリスは)ペナルティポイント何点貰ったんだ? 2点? 6回このインシデントがあったとしても、レース出場停止には値しないと思う。正しくない」
「僕も9点か10点ポイントを稼いだことがあるけど、そういうものだ」
「(ノリスが)これでペナルティポイントを12まで貰ったとしても、出場停止に値するとは思わない」
「2年前にもそういうことを話してたと思う。調べてみると良い」
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