ペレス、復帰戦スペインGPで青旗違反ペナルティ「ちょっと不公平だ」と不満
レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、F1スペインGPの決勝レースで、メルセデスのルイス・ハミルトンの進路を妨害したとして、ブルーフラッグ無視のペナルティを受けた。これについてペレスは、公平じゃないと感じているようだ。
Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11 EQ Performance, battles with Lance Stroll, Racing Point RP20, and Sergio Perez, Racing Point RP20
Mark Sutton / Motorsport Images
新型コロナウイルスに感染したため、シルバーストンでの2戦を欠場したレーシングポイントのセルジオ・ペレス。彼は復帰初戦にもかかわらず、4番手でフィニッシュ。しかし、ブルーフラッグを無視したとして5秒のタイムペナルティを科され、その結果5位に降格することになった。ペレスはこのペナルティについて、不公平だと感じているようだ。
2020年のF1スペインGP決勝では、メルセデスのルイス・ハミルトンが圧倒的な速さを見せた。その結果、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのバルテリ・ボッタスを除く全車を周回遅れにした。
そのハミルトンは、ツイスティな最終セクターで、ペレスのマシンに追いつくことになった。そしてペレスは、続くメインストレートエンドで、ハミルトンに進路を譲った。ただスチュワードは、ペレスのこの行動を”ブルーフラッグ無視”と判断し、ペレスにペナルティを科すことを決めたのだ。ブルーフラッグとは、”ドライバーに対して自分が追い越されようとしているということを示す”モノであり、これを提示された場合には、”なるべく早く後続車両を先行させる”ことが求められる。
「僕はどこに移動すればよかったのか、分からないよ」
ペレスはそう語った。
「ハミルトンはその周の最終盤に接近した。そして最終セクターはとても曲がりくねり、そしてとても狭い。だから、僕が進路を譲る場所はなかったんだ」
ペレスはそうスカイスポーツF1に語った。
「そこで動くのは、とても危険だった。でもペナルティが科された。とても不公平だったと思う」
「ランス(ストロール)がポイントを手にしたから、少なくともチームとしてはポイントを逃すことがなくて良かった。でもこのペナルティは厳しいと思う」
「ターン9で最初の指示を受けた。そしてターン10に入った時、ルイスはとても速かった。だから、最初に進路を譲れるチャンスはターン1だと思ったんだ。狭い部分では、うまくいかないことがあるからね」
「だから僕は、ターン1で進路を譲るよりも、セクター3で進路を譲った方が、彼がタイムをロスしてしまうことになると考えたんだ」
「僕はペナルティを受けた。僕が欠場している間に、何かが変わったかどうか分からないけどね……」
レーシングポイントは、ブレーキダクトの設計に関するペナルティにより、コンストラクターズポイント15を剥奪されている。にもかかわらず今回のダブル入賞により、コンストラクターズランキング3番手に浮上。この状況については、ペレスも喜んでいる。
「チームにとっては多くのポイントを手にすることができたから、この結果にはとても満足している」
そうペレスは語った。
「チームは素晴らしい戦略を実現したと思う。ワンストップも問題なかった。それについては喜んでいる」
なお今回のレースでも、レーシングポイントは物議を醸しているブレーキダクトを使ったため、叱責を受けている。
またアルファタウリのダニール・クビアトも、スペインGPのレース中にブルーフラッグを無視したとして、5秒のタイム加算ペナルティを受けている。
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