クアルタラロ「対ビニャーレスは“賢く”やらないと」チームメイト同士での優勝争いに?
ファビオ・クアルタラロはMotoGPオランダGPの決勝レースでは、チームメイトのマーベリック・ビニャーレスとのバトルを予想し、「賢くやらなければならない」と語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第9戦オランダGPの予選で、ヤマハはマーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロが1-2を獲得した。このふたりはロングランのペースが良いため、決勝でもバトルを繰り広げることが予想されている。
そのクアルタラロは決勝レースに向けて、「マーベリックとは賢くやらなくちゃいけないと思う」とコメントした。
「というのも、理論上では僕らふたりが非常にいいペースを備えているからだ」
「だから何か気を付けるべきことがあるとしたら、1周目は“賢く”やって、様子をみることだと思う。それも状況次第だけれどね。勝利を争うのは素晴らしいだろうと思う」
「僕の主なタイトル争いのライバルが後方に控えているから、注意しなくちゃという話じゃない」
「チャンピオンシップは序盤だ。まだ中盤ですらないんだ」
「それで、勝利できるチャンスがあれば、それを狙っていくつもりだ」
「僕も馬鹿じゃないから、限界に近づいてもミスをするつもりはないし、ミスを犯さないようにする。だから状況次第だ。今のところは勝利に向けて戦えると思っているけどね」
MotoGPはオランダGPを終えるとサマーブレイクに入り、8月にオーストリアのレッドブルリンクで後半戦が開始される。そして、レッドブルリンクは直線スピードで劣るヤマハにとっては厳しいサーキットのひとつだ。
後に苦手とするコースが控えていることを踏まえると、オランダでの勝利はより重要になるのではないか? その点をクアルタラロに尋ねると、彼はまだそうしたことを考える段階ではないと答えた。
「正直に言ってオーストリアは、去年僕らにとっては災難なコースだった。でも去年の問題は改善していると思う」
「ブレーキングの部分ではかなり改善しているし、ホールショットデバイスもより機能している」
「電子制御も問題はない。だからオーストリアは僕らにとって悪くないと思う。今までと同じように考えれば、それでOKじゃないかな」
「もちろんトップスピードでは劣っているところはある。だけど2019年には表彰台を争えたし、記憶違いじゃなければマーベリックとバレンティーノ(ロッシ/当時ヤマハ)が4位と5位でフィニッシュしていたはずだ」
「難しくて最高じゃないとしても、僕らにとって悪いコースじゃない」
「ここでは最善を尽くすよ。ミスを犯したとしても、チャンピオンシップ争いはまだ開かれているんだ」
「当然だけどチャンピオンシップ争いでのギャップを広げたいとは思っている。でも現時点でのアプローチとしては違うと思っているんだ」
「だから明日はただ楽しみたいと思う。ここは素晴らしいトラックだし、26周を楽しんでいくよ」
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