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ジョナサン・レイ「今MotoGPは黄金期」ワイルドカードでの”勝利”は二度と起こらないと指摘

MotoGPでは2006年にトロイ・ベイリスが最後に優勝して以来、ワイルドカード参戦ライダーが勝利できずにいる。この状況に対し、WSBKで6度の世界タイトルを手にしているジョナサン・レイは自身の見解を示した。

Troy Bayliss wins the race

写真:: Ducati Corse

 MotoGPの2006年シーズン最終戦はおそらくMotoGPファンにとって記憶に残るレースであった。バレンティーノ・ロッシのチャンピオン獲得を誰しもが信じていた中、レースではまさかの転倒。ニッキー・ヘイデンが自身初タイトルを手にした日だ。

 しかし、この日はもうひとつの点で記憶されるべき日でもある。それはMotoGPにワイルドカード/代役参戦したライダーが最後に勝利を収めた日ということだ。トロイ・ベイリスは2003年と2004年にMotoGPドゥカティファクトリーチームに在籍。2005年はホンダに移籍をすると、2006年は拠点をスーパーバイク世界選手権(WSBK)に戻し、タイトルを獲得していた。

 そのベイリスは2006年のMotoGP最終戦で負傷したセテ・ジベルナウの代役として出場すると、2番グリットからレースをスタートさせて見事勝利を収めた。そして、これがワイルドカード/代役参戦ライダーがMotoGPで勝利を収めた最後の例となっている。

 WSBKで6度チャンピオンを獲得しているカワサキのジョナサン・レイは、MotoGPで今後ベイリスのようにワイルドカード参戦のライダーが勝利するというのは、起こらないだろうと確信していると話した。

「ベイリスのようなことは(MotoGPで)二度と起こらない、最高なレースだった。少なくとも僕はそう思う」

 レイはmotorsport.comのインタビューに対し、このように答えた。

「以前はMotoGPや500ccクラスにおいてワイルドカードが存在した。日本GPのようにね。そこで彼らは、時としてとても強く、好リザルトを獲得していた」

「でも今はそれが難しくなっている。あの(MotoGP)バイクに乗って、前に出ることはできない」

Troy Bayliss

Troy Bayliss

Photo by: Ducati Corse

■MotoGPの変化

 レイ自身も2012年にMotoGPでレースに参戦する機会を得ている。ケーシー・ストーナーの負傷代役としてレプソル・ホンダから2レースに出場しているのだ。レイはブルノでのテスト後、サンマリノGPとアラゴンGPでRC213Vを走らせ、両レースでトップ8入りを果たしてレースを終えた。

「あの時は1位から30秒遅れの7位で終えた。でも今、30秒遅れとなればそれは致命的だ」

「先頭と後方までの差はとても小さい。どのメーカーであれ速く走ることができる」

「10年前に30秒差でもトップ10に入れていたのとは違い、今は(30秒差があるようなら)最後尾になるんだ」

■ワイルドカード参戦でリザルトを残すことは困難なのか?

 ベン・スピーズやカル・クラッチローはWSBK出身ライダーとしてMotoGPで勝利を収めた最後のライダーである。また。ユージン・ラバティやロリス・バスも好成績を残してきたライダーだ。

 しかし、2016年のアレックス・ロウズ、2017年のマイケル・ファン・デル・マーク、また2021年のギャレット・ガーロフのようにワイルドカード参戦のチャンスを得ても、ポイント圏内に入ることが出来ずに苦戦を強いられるライダーもいる。

「MotoGPは今非常に高いレベルにある」

 レイはそう語る。

「2021年のクラッチローが良い例だ。(2020年末の引退から代役参戦まで)例え短い期間であってもレースから離れると、戻ってきた時にはかなり厳しいことになっている」

Jonathan Rea, Repsol Honda Team

Jonathan Rea, Repsol Honda Team

Photo by: Repsol Media

「“タイヤ”は重要な要素だ。(2012年当時使用されていた)ブリヂストンのタイヤは奇妙な挙動をし、バイクさえも違ったように感じられたよ」

 またレイは2021年シーズンのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)の成績についてもMotoGPのレベルの高さを示すものだと話している。

「マルケスは2020年シーズンのほとんどを欠場し、2021年に戻ってきた。でも彼は苦戦をしていた」

「バイクは技術的に(各メーカーが)接近してきている。そしてサテライトチームはメーカーから良いサポートを受けている」

「(調子が)良い日には勝てるが、そうでない日は難しい局面に立たされる。例えばミゲル・オリベイ(KTM)のようにね」

「現在のMotoGPでは、調子の悪いレースウィークになってしまいトップ10圏外でフィニッシュすることもよくあることだ。MotoGPは今、黄金期を迎えていると思う。全員が接戦を演じて、タイトル争いをすることは、(調子の)悪い週末を過ごす余裕すらないことを意味しているんだ」

■ドルナの仕事

 チャンピオンシップを運営するドルナ・スポーツは数年前に善良な規則を生み出した。それはコンセッション(優遇措置)と独自の共通ECU(エンジン・コントロール・ユニット)の導入だ。これはメーカー同士の力の差を拮抗させる要因となってきた。

 レイは、こうした一連の取り組みに好評価を与えている。

「エンジニアとメーカーを称賛するべきだ。共通ECUの導入とルールの改善はメーカーがバイクを進歩させるのに貢献した」

「なぜなら、彼らはプロトタイプマシンを使用するから、スーパーバイクよりも自由度が高い。僕らのバイクは市販車をベースにしていているからね。そして、ルールはバイクを良くするためにある」

 近年、レイがMotoGPに参戦する可能性は減少してきているが、それは良いオファーがないことと、カワサキでの継続参戦を希望している理由がある。

 しかし、2021年シーズンのWSBKで新王者となった期待の若手トプラク・ラズガットリオグルが2023年にMotoGPに移籍する可能性があるとされている。そうなれば、またWSBK出身のライダーがMotoGPで活躍する姿が見られるかもしれない。

 
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