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急成長アプリリア、タイトル争いは2023年以降? チーム代表「表彰台争いをコンスタントにせねば」

アプリリアはMotoGP2021年シーズンに初表彰台を獲得するなど、大きく改善した姿を示している。チームを率いるマッシモ・リボラCEOはこうした成長を喜んでおり、今後は安定して表彰台を争えるようにする必要があると語った。

Massimo Rivola, Aprilia Racing CEO

Massimo Rivola, Aprilia Racing CEO

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP2021年シーズン第12戦イギリスGPで、アプリリアは2015年の参戦以来初めてとなる表彰台を、アレイシ・エスパルガロが獲得。チームが今シーズン初めから示してきた改善の、ひとつの結実となった。

 そんなアプリリアは、2022年シーズンに向けて多数の勝利経験を持つマーベリック・ビニャーレスと契約。8月末にはビニャーレスが早くもミサノサーキットで初テストを行なっている。

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 ビニャーレスはヤマハとの関係悪化の末にチームを早期離脱し、その結果アプリリアへ加入することになった経緯がある。そのためアプリリア・レーシングCEOのマッシモ・リボラは、消えてしまっていたビニャーレスの“笑顔”を取り戻すことが重要だと語った。

「ビニャーレスが1日のテストで情熱を再び見つけられたというなら、それは隠されていたものでもなんでもない、ということだ」

「彼のことを知っていくと、彼がとても繊細な人物だと感じられる。彼の“楽しさが戻ってきた”という発言も理解できる。最初はいつも素晴らしいもので、バラ色に感じられる」

「彼は驚くべき形でバイクに適応してきた。我々としてもいくつか興味深い点があったが……アプローチは素晴らしいものだった。アレイシのバイクから方向性に変更を加えないという決断も喜ばしいものだった」

 ビニャーレスは次戦アラゴンGPでアプリリアからのレースデビューが決まっている。リボラは2021年シーズン中のレースについては、ビニャーレスとアプリリアの両者の成長を加速させるためのものだと強調しており、結果を残すことは目標にしていないと語っている。

「我々の現在の目標は2022年に向けた準備をベストな形で行なうことだ。同時に彼の目標はできるだけ速く走ることだ。我々にとっては何かを証明してもらう必要はない。彼にはとにかくこのマシンで多くの距離と時間を過ごしてほしい」

「我々も彼のレースでの姿を見ることに、とても興味がある。アラゴンで出場予定だと既に発表しているのも、学習スピードが非常に印象的だったからだ。私のアプローチは変わらないし、彼とともに上手く進んでいけることを願っている」

 表彰台という目標が達成された今、アプリリアの次なる目標は当然ながら“勝利”になってくる。ただリボラCEOは優勝に固執せず、チームの進化を目標に据えている。

「まず最初に、チームの成長が私にとっては重要だ。レースでの優勝という夢はもちろんあるが、それはチームとしての進化の一部分でなければならない」

「我々は偶然などではなく、自らトップライダーを選び取った。そのことが、すでに非常によくやっているアレイシのことも、更に成長させるだろう」

 なおタイトル争いへの参加という最大の目標については、リボラCEOは非常に現実的であり、2023年以降になるだろうと見ている。

「(タイトル争いについて)2022年は早すぎる。2023年(以降)ではないかな? 我々はまだ表彰台付近での戦いを安定させる必要があるんだ」

「アレイシがシルバーストンでミラーを破ったのは素晴らしかったし、表彰台獲得も素晴らしいものだ。我々はそれに値する存在だ」

 

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