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カルロス・サインツJr.、イタリアGPのFP2で見舞われた”奇妙な”クラッシュ「少し自信を失った」

フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1イタリアGPのフリー走行2回目で”奇妙な”クラッシュに見舞われた後、自信を失ったことを認める。

Carlos Sainz Jr., Ferrari SF21, inspects the damage to his car after crashing

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 F1イタリアGPのフリー走行2回目で、フェラーリのカルロス・サインツJr.はアスカリシケインを通過中にコントロールを失い、コース左側のタイヤバリアに激しく激突。この事故でサインツJr.のマシンはノーズが完全に潰れ、左右のフロントサスペンションがもぎ取られてしまった。

 サインツJr.はこれで、オランダGPのFP3に次ぐ、2週連続でのクラッシュとなってしまった。

 マシンはスプリント予選レースに向けて修理され、サインツJr.は無事に出走。チームメイトのシャルル・ルクレールに次ぐ7番手でフィニッシュした。

 サインツJr.はスプリント予選レースの後に取材に応じ、クラッシュはかなり大きなインパクトだったと明かすと共に、「シャシーが損傷してしまったのではないかと恐れていた」と説明。そして、自信を失ったとも語った。

「正直なところ、クラッシュした後は自信を高く持つことができない。奇妙な形で、マシンのコントロールを失った。それほどプッシュしていなかったのに、予想していたのとは全く違った形でクラッシュすると、自信においてはかなり大きな打撃を受けてしまう」

 そうサインツJr.は語った。

「しかしその後、スプリント予選レースで少しずつ自信を取り戻すために時間をかけ、明日(決勝)に向けた自信を深めることができた。そしてモチベーションが高まっている」

 突然コントロールを失った理由について、チームから答えがもたらされているかどうか尋ねられたサインツJr.は、まだ謎のままであるとmotorsport.comに対して語った。

「データ上で何かを見つけて、それを自分自身で説明するのはとても難しい」

「僕のこれまでの人生を振り返ってみても、『そこで何が起きたのか』と考えさせられてしまう奇妙なモノのひとつだ」

「本当に奇妙なことだ。でも、このマシンで初めて起きたことではないんだ。僕はこのマシンで、リヤのコントロールを失ったことが数回ある。だから僕が感じ取れていない何かが起きているに違いない」

「僕はまだ懸命にプッシュしている。もっと速く走ろうとしている。そしてスプリント予選レースは、間違いなく何が起きているかということを理解し、自信を取り戻す上で役に立った」

「でもターン8〜10(アスカリシケイン)では、レースでも非常に弱かった。まだマシンをコントロール下に置けていないように感じたんだ」

 サインツJr.曰く、今回のクラッシュは通常は起きないような場所で起きたため、自身のドライビングスタイルを変える必要があるか、自分に問いかけたという。

「今回のようなことは、あそこでは一度もなかった。実際にクラッシュしたことも一度もないから、奇妙なことだ」

「週末の間ずっと、そのコーナーではリヤに苦労してきた。でも、クリアしている途中で突然コントロールを失うとは、決して考えていなかった」

「それは、理解すべきことだ。特にマシンのリヤの動き、コーナー通過中にリヤアクスルを少し感じてみる必要がある。さっきも言ったように、今回のようなことが起きるのは、このマシンでは初めてではないからね」

「このマシンのギリギリの部分は、本当に素晴らしい。でも、コーナー通過中にはリヤが少しルーズになることがある。そしてここ数回、マシンのコントロールを完全に失ってしまった」

「コーナーへの飛び込みは、限界まで頑張れると思う。でも、コーナー通過中の挙動は、僕を驚かせた。原因を調べる必要があるね」

 

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