タチアナ・カルデロン、自己最高グリッドからスタートも入賞ならず「残念。でも昨年より進歩している」
スーパーフォーミュラ開幕戦富士で13位に終わったタチアナ・カルデロンは、入賞を逃したことは残念だとしながらも、週末を通して昨年からの進歩を感じられたことはポジティブだったと語った。
写真:: Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれた2021年スーパーフォーミュラ開幕戦の決勝レースにおいて注目されていたドライバーのひとりが、11番グリッドからスタートしたタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)。参戦2年目の彼女は初めて予選Q2に進出し、初入賞も狙える自己最高グリッドからレースをスタートさせた。
しかしカルデロンはスタートで順位を落とすと、その後は中団グループで奮闘し、終盤にはKONDO RACINGの2台や中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)と激しいバトルを演じたが、最終的に10位で1ポイントを獲得した大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)から約8秒遅れの13位でチェッカーを受けた。
「(スタート順位から)ふたつポジションを落としたので少し残念ですね」
レース後、カルデロンはそう語った。
「スタートが良くありませんでした。タイヤのウォームアップに問題があったんです。タイヤがとても冷えているのを感じていました」
「それからは最初のスティントを長くしようと思っていましたが、無線がうまく機能せず少し混乱しました。KONDO RACINGのマシンや中嶋選手と最後にバトルもしましたが、最終的にはストレートでふたつ順位を落としてしまいましたので、私にとっては理想的な展開ではなかったですね」
「私のスタイルなのか、マシンの特性なのかは分かりませんが、私たちのマシンは暑いコンディションの方が速さがあるようです。昨日と違ってタイヤを機能させることができず、(アウトラップの)ターン1では文字通り真っ直ぐ行ってしまいました。空気圧の問題なのか何なのか調べる必要がありますが、3周ほどグリップがありませんでした」
「でも去年と比べると進歩していると思いますし、昨日Q2に進めたことは良かったと思います」
カルデロン曰く、今回のレースではうまくいけば10位以内に入ることができたと考えており、その点でポイントを逃したことは残念だったというが、彼女はあくまでポイントを争えるポジションで戦えたことをポジティブに捉えようとしている。
「(10位に入った)大嶋選手のことを考えると、正直に10位には入れたと感じています」
「私は彼に追い付いたんですが、その時ブルーフラッグが振られ、まだピットに入っていないドライバーを先に行かせる必要がありました。そこで数秒を失ってしまいました。雨が降り始めたことも相まってタイヤの温度が下がってしまいましたし、残念です」
「でもレースではそういうことも起こりますし、私はトップ10を目指して戦えたというポジティブな面を見ないといけません」
開幕戦ではポイントを争えるポテンシャルがあることを示したカルデロン。“得意コース”とも言える富士を離れ、鈴鹿での第2戦に向かうこととなるが、彼女は鈴鹿でも富士と同じレベルの競争力を発揮したいと語った。
「正直、富士のセットアップは非常に良かったです」
「鈴鹿に向けても調子は上がっていますが、まだ足りないところが少しあると思います。(鈴鹿での)最初のテストでは問題が起きていましたからね。鈴鹿でも競争力を発揮したいです」
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