レースレポート
スーパーフォーミュラ 第6戦:富士
天候回復も、レースは大荒れ。13番手スタートの笹原右京が悲願の初優勝|スーパーフォーミュラ第6戦
2022年スーパーフォーミュラの第6戦が富士スピードウェイで行なわれ、波乱のレースを笹原右京(TEAM MUGEN)が制し、スーパーフォーミュラ初優勝を挙げた。
戎井健一郎
編集: 2022/07/17 8:43
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

2022年スーパーフォーミュラ第6戦富士が、7月17日に開催された。優勝したのは笹原右京(TEAM MUGEN)。スーパーフォーミュラ初優勝となった。
全10戦で争われる今季のスーパーフォーミュラも、後半戦に突入。第6戦の舞台は4月の第1戦・第2戦以来となる富士スピードウェイだが、予選日は不安定な天候に。予選は急遽30分の計時セッションで行なわれ、雨量が強くなる前に好タイムを出した関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)がポールポジション、2番手には坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が続いた。また、ポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)も3番グリッドを確保した。
決勝日は午前中に小雨が降ったものの、決勝スタート時刻の14時30分には太陽も顔を出し、気温27℃、路面温度37℃で蒸し暑さを感じる気候となった。
レースはフォーメーションから波乱。ホームストレートに戻ってきた松下信治(B-Max Racing Team)がウィービング中にコントロールを乱してコースオフ。車両がコース脇にストップしたため、エクストラフォーメーションラップが行なわれることとなり、レース周回数は1周減算で40周となった。なお松下は牽引によりピットレーンに戻った後にエンジンを再始動することができたため、ピットレーンからスタートすることとなった。
スタート直後の1コーナーでも、中団で三宅淳詞(TEAM GOH)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、平川亮(carenex TEAM IMPUL)の3台が絡む事故が発生した。スピン状態に陥った平川は三宅と接触し、両車ダメージを負いリタイア、大湯もフロントウイングのダメージにより緊急ピットインし順位を落とした後、ドライブスルーペナルティを科されてさらに後退した。
波乱はさらに続いた。3周目にはコカ・コーラコーナー手前で山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)とサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が接触し、フェネストラズがタイヤバリヤに激突。マシンは宙を舞い、リヤセクションがちぎれる大クラッシュとなったが、幸いフェネストラズは自力でマシンを降りた。なお山本はこの接触でドライブスルーペナルティを受けた。
この事故処理のためセーフティカーが出動した。ピットレーンからスタートを切った松下もマシンをガレージに入れており、この時点で既に4台が戦線を離れたことになった。
レースは10周目に関口、野尻、坪井のオーダーで再開した。野尻はピットウインドウがオープンとなる11周目(10周終了時)にピットに入り、タイヤを交換。一方で関口、坪井はレース後半までステイアウトする作戦を採り、その2台に13番手スタートの笹原右京(TEAM MUGEN)が肉薄するという展開になった。
レースリーダーの関口は26周目にピットイン。チームは5.3秒という素早いピット作業でコースに送り出し、野尻の前で復帰することに成功した。しかし、ダンロップコーナーの立ち上がりで左リヤタイヤが脱落してスピン。久々の優勝が見えていた関口だが、まさかの形でレースを終えることになってしまった。
これで2度目のセーフティカー出動。その直前にピットインし、野尻の前でコースに戻ることができた坪井だったが、その翌周、セーフティカーラン中にピットインしてロスタイムを最小限に抑えた笹原が、その坪井の前でコースに。レースリーダーは一躍笹原に変わった。
レースは31周目に再開した。リスタートを決めた笹原は坪井とのマージンを確保し、そのまま首位の座を譲らずトップチェッカー。今季ついにフル参戦シートを獲得した笹原が、悲願のスーパーフォーミュラ初優勝を成し遂げた。野尻も3位に入ったTEAM MUGENが歓喜に沸く中、2位となった坪井は自らに優勝のチャンスが巡ってきていただけに、悔しさを隠しきれない表情でパルクフェルメを後にした。
王者争いは、平川とフェネストラズのリタイアにより、ポイントリーダーの野尻がさらにリードを広げて残り2大会4レースに臨むこととなった。野尻93点に対し、ランキング2番手の平川が64点、同3番手のフェネストラズ57点だ。
Read Also:
- 宮田莉朋、不運な“赤旗原因→全タイム抹消”に肩を落とす「不可抗力のトラブルなので納得いかない部分もある」
- 【スーパーフォーミュラ】その音色やいかに!? トヨタに続き、富士ではホンダが排気音テスト実施へ。排気管は複数用意
- フェネストラズとアレジ、対照的なシーズン送るふたりの外国籍選手:英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記
- 雨雲レーダーで大雨の到来を確信していたドライバーたち……1〜2周目のアタックが勝負の鍵だった【SF第6戦富士:予選後会見】
- 30分制となった予選は豪雨で荒れた展開に。関口雄飛がアタック決め今季初PP|スーパーフォーミュラ第6戦
















あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 笹原右京、スーパーフォーミュラ初優勝! 第6戦富士:決勝速報
次の記事 笹原右京、プレッシャーを跳ね除けスーパーフォーミュラ初優勝「感謝の言葉しかない」
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment
More from
戎井健一郎

スーパーフォーミュラの“秘密の花園”、パートナーラウンジに潜入! そこにあるのは優雅な観戦体験だけじゃない……ビジネスチャンスも満載
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ 6 時間前
スーパーフォーミュラの“秘密の花園”、パートナーラウンジに潜入! そこにあるのは優雅な観戦体験だけじゃない……ビジネスチャンスも満載

中村紀庵ベルタがFIA F3ポストシーズンテストで初日トップタイム記録。中村仁はプレマから参加……日本勢は計4人
FIA F3
FIA F3 12 時間前
中村紀庵ベルタがFIA F3ポストシーズンテストで初日トップタイム記録。中村仁はプレマから参加……日本勢は計4人

一体どこから来た!? “ほぼ最後尾”28番手から2位表彰台! 360号車RUNUPはいかにして特大ジャンプアップに成功したか
スーパーGT
スーパーGT
第7戦:オートポリス
2 日前
一体どこから来た!? “ほぼ最後尾”28番手から2位表彰台! 360号車RUNUPはいかにして特大ジャンプアップに成功したか
最新ニュース

FIA、コスト管理レギュレーションの変更を承認。F1チームとそれ以外のプロジェクトを完全分離……シナジー効果は”ゼロ”に?
F1
F1 F1
アメリカGP
3 時間前
FIA、コスト管理レギュレーションの変更を承認。F1チームとそれ以外のプロジェクトを完全分離……シナジー効果は”ゼロ”に?

前年ランキング2位から急落……アレックス・マルケスはナゼ苦しんでいる?
MotoGP
MGP MotoGP 3 時間前
前年ランキング2位から急落……アレックス・マルケスはナゼ苦しんでいる?

クリスチャン・ホーナー、レッドブル製パワーユニット開発体制構築を語る……メルセデスから重要人物を大量雇用。キーワードは「チームB」
F1
F1 F1
シンガポールGP
4 時間前
クリスチャン・ホーナー、レッドブル製パワーユニット開発体制構築を語る……メルセデスから重要人物を大量雇用。キーワードは「チームB」

F1とホンダジェット、eVTOLをつなぐ技術と人材の循環 賛否両論”ジョブ・ローテーション”とは一体何か……HRC渡辺社長に訊く
F1
F1 F1 5 時間前
F1とホンダジェット、eVTOLをつなぐ技術と人材の循環 賛否両論”ジョブ・ローテーション”とは一体何か……HRC渡辺社長に訊く
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録