フロントが滑り苦戦のレースに。「タイヤ選択が明暗分けた」と2位ビニャーレス
ヤマハのマーベリック・ビニャーレスはスペインGPでフロントにソフトタイヤを選んだ“ギャンブル”が成功しなかったことで、優勝を逃した可能性に言及。またスペインGPで見えてきた課題に次戦アンダルシアGPで対処したいと語った。
Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第2戦スペインGPは非常に暑いコンディションでのレースとなった。そしてヤマハのマーベリック・ビニャーレスは大半のライダーがフロントにハードタイヤを選ぶ中、ソフトタイヤを選択してレースに挑んだ。
その目論見が的中したのか、ビニャーレスはホールショットを奪ってレースを先導し、序盤に集団を引き離そうとした。
しかしビニャーレスは長く先頭を保つことはできなかった。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)に3周目にオーバーテイクを許し、彼が転倒して再びトップとなった後も、9周目にペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロに追い抜かれてしまった。そしてビニャーレスは最終的に2位でレースをフィニッシュした。
レース後ビニャーレスに、ソフトタイヤを選択したことで勝利の可能性を失ったと考えているかを訊くと、彼はこう答えた。
「間違いない。僕らには良いセットアップがあったし、最初の8周はプッシュしていたんだ」
「作戦はギャップを開くことだった。だけど1周目のターン8でミスをしてしまってほとんどハイサイドしかけていた。そして8周目には、ターン6と最終コーナーでフロントのグリップを失いかけていた。だから今日はフロントタイヤの方でかなり苦戦しているのがわかった」
「ただとにかく、セーフモードでは良いバトルができていたと思う。ジャック(ミラー/プラマック)を離さないようにして、どうタイヤを節約するか、この滑るフロントタイヤのマシンをどう乗りこなすかを理解しようとしていた」
「ジャックを追い抜くと、すぐにいいフィーリングを感じて、ラップタイムも良くなりはじめた。それでまた速く走りはじめたんだ」
「2位表彰台は僕らとして良いモノだ。今日、僕らはフロントタイヤの問題もあってサバイバルレースになってしまったからね。ただそれを言い訳にはできない」
「もっと良い仕事をする必要があるんだ。でもオープニングラップの走りには満足している。ああした強さを感じられたのは久しぶりだったからだ」
ビニャーレスはそう語った。次戦も同じヘレス・サーキットでレースが行なわれるが、そこから次の3戦はエンジンパワーの影響が大きいチェコGPとオーストリアGPが続いている。そのため、パワーの寄与度がそれより低い次戦アンダルシアGPはヤマハにとって重要なものとなる可能性がある。
ただビニャーレスは必ずしもそうと考えているわけではないようだ。
「去年は結構良かったよ。特にオーストリアはファビオが3位、バレンティーノが4位で僕が5位だった。僕らにとってもあまり悪くない週末だった」
「今回マルケスが僕を追い抜いていったのを見たとき、改善しなくてはいけない多くの点が理解できた。だけどギャップはセクター4で取り戻せたし、かなり競争力があったと思う」
「とにかく、どこを改善する必要があるかは良くわかっている。そして今週末はその領域の改善に向けて懸命に取り組むつもりだ。僕はかなりワクワクしているんだ。1周目は自分の全てを出せたし、そのことが僕らにとってはとても重要なんだ」
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