ラティフィ、ウイリアムズF1から放出の”フェイクニュース”に一笑「何の根拠もなくて笑っちゃったよ」
ニコラス・ラティフィは、F1スペインGPを前にウイリアムズから放出されたという”何の根拠もない”誤ったニュースを笑い飛ばした。
写真:: FIA Pool
ウイリアムズのニコラス・ラティフィは、F1スペインGPを前にチームからドライバー契約を打ち切られたとする”フェイクニュース”を一蹴した。
第5戦マイアミGP終了後、カナダのあるメディアはツイッターを通じて、同国出身のラティフィがウイリアムズから放出され、メルセデスのリザーブドライバーを務めるニック・デ・フリーズが起用されたと報じた。
しかしその日のうちに当該ツイートは削除され、ラティフィには謝罪が行なわれた。
この出来事についてコメントを求められたラティフィは、スペインGPで次のように答えた。
「報道を見た時、ちょっと笑っちゃったよ。明らかにそんなことはないし、僕はまだここにいる!」
「噂は常に出回っているモノだし、それがこのスポーツの特徴なんだ」
「でも有名なリポーターとも言える人が、何の根拠もなく言っていたのを見て確かに驚いた。ほんと、笑っちゃったよ」
ラティフィは、現在ドライバーズランキングで21番手となっている。
今年からグランドエフェクトカーへと大きくマシンが代わり、マシンに自信が持てないラティフィは第2戦で2度のクラッシュ。同時に、新加入のチームメイトであるアレクサンダー・アルボンが第3戦オーストリアGPで10位、第4戦エミリア・ロマーニャGPで11位、第5戦マイアミGPで9位と好結果を出し続けていることから、ラティフィの立場は危ういと目されてきた。
アルボンが3ポイントを稼いでドライバーズランキング15番手なのに対し、ラティフィは21番手。F1のレギュラー参戦ドライバーは20人だが、新型コロナウイルス陽性によって欠場したセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)の代役を務めたニコ・ヒュルケンベルグが第2戦サウジアラビアGPで12位となったため、今季ベストリザルトが第5戦マイアミGPでの14位であるラティフィは、ランキングの底に沈んでいるのだ。
Nicholas Latifi, Williams FW44, Valtteri Bottas, Alfa Romeo C42, Nyck de Vries, Williams FW44
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
今回のニュースの”相手”となったデ・フリーズは、スペインGPのフリー走行1回目でアルボンのマシンを借りて出走。ラティフィをひとつ上回る18番手でセッションを終えた。
現在メルセデスからフォーミュラEを戦うデ・フリーズは、2021-2022年シーズンのチャンピオン。直近の第8戦ベルリンePrixでも勝利を挙げている。
そしてなにより、デ・フリーズはFIA F2の2019年チャンピオン。マクラーレンの育成ドライバーとしてF2で圧倒的な強さを見せたものの、F1への道は開かれなかった。奇しくもこの年ドライバーズランキング2位だったのがラティフィだった。
メルセデスは今季限りでのフォーミュラE撤退が決定している。チームがマクラーレンに引き継がれる前に、メルセデスはデ・フリーズにF1シートを与えることを切望している。ある関係者は、ウイリアムズとの間で2023年のシートに関しての話し合いが行なわれているという。
デ・フリーズがウイリアムズからFP1を走ることに関し、走行を前にラティフィは次のように語っていた。
「僕や僕の仕事としては、これといって大きな変化はないだろう」
「チーム全体から見れば、マシンに対して新しい意見が出るのは良いことだと思う」
「同じマシンでないにせよ、昨年のメルセデスのマシンをドライブしたことのある人と比較ができる……今メルセデスのジョージ(ラッセル)がやっていたことだね」
「彼がどんな経験をもたらしてくれるのかを見て、マシンに対する彼の意見を聞くことは、チームにとってはとても有益なことだ」
「でも僕の観点やFP1の進め方という点では、レース週末の準備だからあまり変わらないよ」
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