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復活のフェラーリ、タイトル狙う準備は整った? ビノット代表「2018年よりも、開発体制は強化されている」

フェラーリは、F1第2戦サウジアラビアGPで優勝こそ逃したものの、開幕戦に続き力強いパフォーマンスを発揮。マッティア・ビノット代表は慎重な姿勢を崩さないが、タイトルを争う態勢は整ったと見ていいだろう。

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, battles with Max Verstappen, Red Bull Racing RB18, at the restart

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, battles with Max Verstappen, Red Bull Racing RB18, at the restart

Zak Mauger / Motorsport Images

 F1第2戦サウジアラビアGPは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がマッチレースを展開。激しい一騎討ちの末、フェルスタッペンが逆転優勝を果たした。

 惜しくも勝利を逃したフェラーリ。レース序盤のセーフティカーが有利に働いた側面もあるが、まさにレッドブルと互角の戦いを見せた。

 ルクレールは、特に中低速コーナーで速さを見せペースをコントロール。優れた加速で、なかなかフェルスタッペンをDRS圏内に入れなかった。

 一方のフェルスタッペンは、高速コーナーやトップスピードの面でアドバンテージを持っており、レース終盤に向けてタイヤを温存。少ないチャンスをモノにして、勝利をもぎとった。

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 こうした違いは、マシン特性の違いによるものなのか、それともセットアップの方向性が違うためなのかと訊かれたフェラーリのマッティア・ビノット代表は、次のように語った。

「確かに、クルマの特性だけでなく、ダウンフォースの選択レベルも重要だ。例えばマックスは、金曜日にダウンフォースを少し強めにしていたが、その後ダウンフォースを弱めた。我々はタイヤのデグラデーション(性能劣化)に影響すると考え、ダウンフォースを高めに設定することにした」

「しかし最終的に、今回のレースはデグラデーションは非常に少なかった。彼らの選択は、我々としても分析してみる価値があると思う。全体としては、常に妥協の産物なんだ。我々の選択が、良い選択だったことは長いレースで証明されたと思う。最終的には、細かい違いがレースを決めたんだ」

 それぞれのマシンの長所や短所、セットアップの違いもあって今回の激戦が演出されたわけだが、コース特性の異なる2レースを終え、現時点でフェラーリとレッドブルがその他のチームを引き離しているのは間違いなさそうだ。

 フェラーリが本格的にタイトル争いに絡むのは、2018年以来といっていいだろう。この年はセバスチャン・ベッテルが開幕2連勝という好スタートを切ったが、シーズン後半に失速してしまった。

 2019年にはルクレールとベッテルが計3勝しているが、調子を上げたのは後半戦に入ってから。以降は今季の開幕戦バーレーンGPまで勝利できていなかったのだ。

 久々のタイトル争いに向けて、どう感じているかと問われたビノットは、予算制限下での開発競争をいかにうまく行なうかが鍵になるとして、慎重な姿勢を示した。

「まず、シーズンを通して開発レベルを維持することは、我々だけでなく、すべてのチームにとって常にチャレンジだと思う。でも、ライバルたちがその点で非常に強いのは事実で、彼らはそれを証明した」

「クルマのデザインに関しては、風洞実験やそのプロセス、シミュレーターといったツールを改良してきた。今は、開発面で適切な仕事をするための準備が整ったと思う」

「当時と比べれば、予算制限が開発速度に影響を与えるようにもなった。これが重要なポイントで、私の懸念でもある。開発競争においてゲームチェンジャーになりうるから、適切な対処をする必要がある」

 開幕から素晴らしい速さと適応能力を見せているルクレールについては、ビノットもチャンピオン候補にふさわしい走りをしていると考えているようだ。

「彼はタイトルを狙えるような走りをしていると思う。だが昨年、彼との契約を2024年まで更新した時も、私は期待していたんだ。彼は才能があり、非常に優れたレーサーだ。彼がこの2戦で証明したことに非常に満足している」

 ルクレール本人も、良いスタートが切れたと語りつつ、今後は開発競争が鍵になってくると話す。

「確かに今シーズンのスタートはとてもハッピーだ。チームともうまくいっているし、第1戦の準備もとてもよかった。だから、全般的にいい感じだ」

「でも、まだまだこれからだよ。つまり、僕が満足しているのはパフォーマンスではなく、もっとパフォーマンスを引き出すために、まだ努力が必要なところ、改善しなければならないところがはっきり分かっていることなんだ」

「それがタイトルを獲得するのに十分かどうかは、まだシーズンが始まったばかりだから分からない。でも良いスタートが切れたと言えるだろう。何度も言っているように、開発が鍵になると思う。そして僕たちドライバーは、この競争力を維持するために、可能な限り最善の方法でチームを手助けする必要があるんだ」

 ルクレールのチームメイトであるカルロス・サインツJr.は、まだ自身の感覚とマシンの挙動にズレがあるようで、ルクレールほどの速さを見せられていない。それでも、今回の予選Q3最初のアタックで暫定トップに立ったように、ポテンシャルは十分。シーズン中盤に向けて、チームにとっては伸びしろだと言えるかもしれない。

 開発競争が重要だと語りつつも、フェラーリはプレシーズンテストからサウジアラビアGPまでを通じて、他チームが持ち込んだような大きなアップグレードを行なっていない。

 ビノットは、次戦オーストラリアGPでも大規模アップデートの予定はないと明かしたが、予算制限も意識して、今のパッケージのパフォーマンスを最大化することを目指しているようだ。

「いつ準備が整うかという問題だけでなく、先程言ったように予算制限があるから、序盤で予算を使い切らないようにしなければいけない。だから次のメルボルンでも大きなアップデートは期待できないが、何かできることがあればすぐにでも実行に移すつもりだ」

 
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