マクラーレン代表、チームランキング4位陥落も苦戦続いた「全くもってリカルドのせいにはできない」と責任認める
マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、チームはコンストラクターズランキング4位の座をアルピーヌに奪われたことを、苦戦したダニエル・リカルドのせいにするのは「全く違う」と語り、彼のラストレースが入賞で終わったことを喜んでいる。
2021年からマクラーレンに加入したダニエル・リカルドは、その年のイタリアGPでチームに久しぶりの勝利を届けたものの、全体としてはチームメイトのランド・ノリスの後塵を拝した。移籍2年目となる2022年シーズンはその傾向が顕著に現れ、最終的に予定より1年早い契約終了となった。
シーズンを通してドライバーふたりが同等のパフォーマンスを発揮し続けられなかったことも影響し、マクラーレンはコンストラクターズランキング4位防衛に失敗。アルピーヌから14ポイント差の5位となった。
ノリスが122ポイントを獲得したのに対して、リカルドは37ポイント……ノリスの半分のポイントをリカルドが獲得できれば、4位の座は安泰だったはずだ。しかし、マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、5位転落はチーム全体の責任であり、思うようなパフォーマンスを発揮できなかったリカルドのせいではないと主張している。
「今年、4位を獲得できなかったことをダニエルの状況のせいにするのは全く違う」
ザイドルはシーズン終了後にそう語った。
「結局は、ダニエル側にも我々側にも大きな責任があった。ただ我々が期待していたような形でダニエルと上手くいかなかったのは、私の責任であり、チームの責任であると自覚している」
「チームとしてポイントを獲得したい、獲得できたはずだったというモノの一部だ。そしてこれはスポーツの一部であり、来年に向けて対処し、改善しようとしている点だ」
Daniel Ricciardo, McLaren, on the grid with his team
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
マクラーレンとアルピーヌのランキング4位争いは、最終戦アブダビGPまでもつれ込んだが、ここにはアルピーヌが信頼性不足によって本来あるべきパフォーマンスを発揮できないレースが相次いだということも関係している。
ザイドルも、チームの5位という結果は「シーズンを通しての状況を正しく反映したモノ」だとして認めており、アルピーヌはパフォーマンスという点で「より良い仕事をした」ため、4位獲得にふさわしいと語っている。
結果としてマクラーレンは前年度のランキング4位から5位にまで順位を落とすこととなったものの、マクラーレンでのラストレースとなったリカルドがアブダビGPで9位入賞を果たしたことをザイドルも喜んでいる。
「ファクトリーで行なったお別れ会、木曜日夜のチームのバーベキュー、そしてこの週末の3日間……何をするにしてもダニエルと一緒に居られるのが最後だと思うと、感情的になってしまう」
そうザイドルは語る。
「同時に、我々はアルピーヌにプレッシャーをかけ続けるために、週末を通して最高の結果を出すこと集中していた」
「ダニエルに良いレースをしてほしいと願うのが最後の機会になったことで感情的になったが、彼が我々のために良いレースを展開してくれたのはとても良かったと思う。13番手からポイント圏内に回復できたのは、彼側のガレージやピットウォールの素晴らしい仕事と共に、彼の素晴らしいドライビングがあったからこそだ」
「サマーブレイクの発表の後、可能な限り最高な結果を目指して共に戦えたと思う」
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