F1マイアミGP、最大の敵は”異常”に低グリップな路面? ペレス「まるでインターミディエイトを履いているようだった」
レッドブルのセルジオ・ペレスは、再舗装されたF1マイアミGPのコースを走るのは、まるでインターミディエイトタイヤで走っているような感じだと語った。
レッドブルのセルジオ・ペレスはF1第5戦マイアミGP初日を終え、グリップの低い路面を走った感触はまるでインターミディエイトタイヤを使っているような感じだったと語った。
昨年初開催されたマイアミGPだが、舞台となるマイアミ・インターナショナル・オートドロームのアスファルトが崩れてしまったことから、F1はグランプリマネージングディレクターのトム・ガーフィンケルにサーキットの再舗装を依頼した。そしてその依頼を受けたティルケ社がサーキットの路面を再舗装し、今季のマイアミGPを迎えている。
実際、FP2ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが1分27秒930をマーク。昨年のポールポジションタイムである1分28秒796(シャルル・ルクレール/フェラーリ)を大幅に上回っている。
しかしドライバーたちは、初日のフリー走行を通じてグリップ不足を訴えた。FP2で4番手となったペレスは、まるで浅溝が入った雨用のインターミディエイトを履いているようなものだったと表現した。
「インター(ミディエイト)コンディションのような感じだった。僕たちはウエットコンディションと比較していたくらいだ」
「このコンディションが(苦戦している)理由だと思う。特にFP1のような、グリップの低いコンディションから情報を読み取ろうとしている」
メルセデスのジョージ・ラッセルも、マイアミの路面は”異常”だと考えており、カレンダー上の他のどの場所とも違うと話す。
「コースが再舗装されたことで、日曜日(決勝)は少し未知の世界となるだろう」
「まだ、他のサーキットと同じようには走れない。ここは正真正銘の”異常値”で、ある意味クールだ」
FP1でリヤのグリップを失い、クラッシュしたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は、現在のところ路面がトリッキーで厄介だと語った。
一方、ラッセルのチームメイトであるルイス・ハミルトン曰く、スライドによりタイヤがオーバーヒートしてしまうという。
「この新しいサーキットは、グリップが本当に低いんだ」
「いくつかのコースオフを見るのは興味深い。特にリヤエンドが滑りやすいんだ。僕を含め、多くの人が滑って、タイヤがオーバーヒートしてしまった」
「タイヤを適切なウインドウに保てるようなバランスを探っているけど、全体的には常に温度のピークを超えている」
前戦アゼルバイジャンGPではオーバーテイクが少なすぎて、「退屈なレースだった」という声が多く上がる中、ドライバーたちはマイアミでもこの傾向が続くと予測している。
昨年は45回のオーバーテイクがあったマイアミGPだが、今年はDRSゾーンが短縮。さらに新路面のグリップ不足とピレリタイヤのマーブルの影響で、走行ラインを外すことが困難となっているからだ。
「オフラインで走ることができないので、レースは本当に難しい」とラッセルは付け加えた。
「僕も含めて、何人かが片方のホイールをラインから外すとグリップが無くなるのを体感したと思う」
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