F1 マイアミGP

角田裕毅、F1マイアミGP初日苦しんだアルファタウリは「2日目に向けて違うアプローチを取る必要がある」と改善要求

アルファタウリの角田裕毅は、F1マイアミGP初日の2回のセッションを共に18番手で終え、チームは「違うアプローチを試す必要がある」と危機感をあらわにしている。

Yuki Tsunoda, Scuderia AlphaTauri speaks to the media

 マイアミ・インターナショナル・オートドロームで開幕したF1第5戦マイアミGP。アルファタウリの角田裕毅は初日に行なわれたフリー走行1回目とフリー走行2回目で18番手と苦戦しており、チームとしての改善を求めている。

 角田は第3戦オーストラリアGPと第4戦アゼルバイジャンGPで10位入賞を記録しており、好調さを維持してマイアミに挑んだ。

 アルファタウリは第4戦でアップデートを投入し、直線パフォーマンスを改善。しかし今年のマイアミGPでは昨年大会からのタイムの上げ幅が大きく、角田は昨年のFP2で自身が記録した1分31秒260から1分29秒613とタイムを上げたものの、チームメイトであるニック・デ・フリーズと共に2台が後方に沈んだ。

 実際FP2で1分27秒939という最速タイムをマークした姉妹チーム、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2022年のFP2でジョージ・ラッセル(メルセデス)が記録した1分29秒938というトップタイムから2秒のタイムアップを果たしている。

「チャレンジングな1日でした」

 角田はチームを介してそうマイアミGP初日を総括した。

「今のところペースがあまり良くなく、改善に向けた解決策を見つける必要があります。昨年と比べると全体的なパフォーマンスは上がっていますし、コース路面も良くなっています。ただライバルと比べると、まだペースがかなり足りていません」

「今回のレースには大きなアップデートを持ち込んでいないので、2日目に向けて違うアプローチを試してみる必要があります」

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 角田が語る通り、マイアミGPは2023年大会に向けて、昨年批判を浴びた路面も再舗装。FP1からFP2にかけて路面改善による大きなタイム向上が見られたが、予選でもトラフィックを充分に処理し、セッション最後にタイム計測を行なうことができれば、マシン性能以上のポジションが掴めるかもしれない。

 ただ、アルファタウリが厳しい状況に立たされていることに変わりはなく、チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズも「我々にとっては、順調な金曜日にはならなかった」として、次のように語った。

「両ドライバーとも全体的なグリップに苦しんでおり、ラップタイムを引き出すのが難しい状況だった」

「ユウキはFP1でフロントウイング比較を行ない、良い結果が得られたので、この週末はこのままいくことになった。このパッケージでパフォーマンスを改善することができた」

 明るい兆しがある一方で、予選・決勝に向けて不安が残るアルファタウリ。グランプリ2日目に向けてグリップ不足を改善する必要があるとエドルズは語る。

「ユウキはミディアムとソフトで走行した。こちらもバランスに大きな問題はなかったが、グリップが不足していたので、一晩でセットアップとタイヤの使い方を見直す必要がある」

「赤旗の影響もあり、タイヤを理解するためのロングランデータは取れなかったが、この新しい舗装はタイヤにそれほど影響を与えないようなので、レースは昨年と同じ展開になりそうだ」

「初日のようなパフォーマンスでは期待に応えられないので、グリップとラップタイムを稼ぐために忙しい一夜を過ごすこととなる」

 
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