F1 モナコGP

現実を突きつけられた……ランド・ノリスがモナコ予選での苦戦に「僕たちの限界はここにあって、ライバルはもう少し上」

モナコGPの予選8番手は、今季のランド・ノリスにとって今季最悪の結果だが、彼はその原因はマクラーレンのマシンが抱えている弱点だと語った。

Stuart Codling Filip Cleeren

公開日時: 2026/06/07 7:39

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Lando Norris, McLaren

 マクラーレンのランド・ノリスは、F1モナコGPの予選で8番手に終わった。これは彼にとって、今季最悪の予選結果だ。

 ノリスの2026年は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが4連覇した翌年の2014年以来、ディフェンディングチャンピオンにとって最も失望させられたシーズンになるかもしれない。

 ベッテルの2014年も、今季と同じくレギュレーション変更直後のシーズンだったが、ベッテルは競争力に欠け信頼性の低いルノーパワーユニットと格闘する1年だったのに対し、マクラーレンの2026年は、小さな、しかし重要な不満の積み重ねとなっている。

 マイアミGPのスプリントでポール・トゥ・ウィンをするシーンはあったものの、ノリスはフロントエンドのフィーリングに欠けるマシンと、謎の電気系統の不具合に悩まされている。

 中国GPでは2台ともにトラブルに見舞われ、決勝レースを走れなかったことは記憶に新しいが、モナコGPのFP2でもノリスは電気系トラブルによりマシンストップ。チームはその後、夜間の作業禁止令を破ってノリスのマシンのワイヤーハーネスやその他の電気部品を交換しなければならなかった。

 しかしモナコGPの予選を戦う上で重要な、十分な自信をマシンに抱けなかったノリスとオスカー・ピアストリは、共にグリッド4列目に沈んだ。2人はポールポジションを獲得したメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリから0.5秒以上離されていた。

 興味深いのは、マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラがカナダで「MCL40は低速コーナーでかなり強く、モナコのようなコースでは好成績を期待できる」と語っていた一方で、ノリス自身はまったく異なる見方をしていたことだ。実際、彼はモナコに来る前からグリッド4列目あたりが現実的な結果だと考えていたという。

 この点について質問されると、ノリスは次のように答えた。

「少し意見の違いがあるだけだと思う。もちろん実際にクルマを運転しているのは僕だから、ラップタイムを引き出すことがどれだけ難しいかは分かっている。前戦のモントリオールでもすでにそれを感じていた」

「だからこそ、先週末あれだけ競争力があったことに僕自身すごく驚いたんだ。ここに来て、目を覚ましたというほどではないけれど、自分たちがどれだけ離されているかを改めて思い知らされた感じだ」

「正直、この週末にはあまり期待していなかった。クルマは本当に運転が難しいし、従順でもなければ、ミスを許容してくれるような性格でもない。昨年の自信レベルが100だとしたら、今は85くらい。そしてモナコでは100でなければならないんだ」

Lando Norris, McLaren

Lando Norris, McLaren

Photo by: Alex Bierens de Haan / Getty Images

 カナダGPでは、マクラーレンが新しいフロントウイングを投入したが、結果は芳しく無く旧仕様に戻した。モナコでもさらに評価を行なったが、依然として結論は出ていない。ピアストリは予選前に旧仕様へ戻したものの、ノリスとの差はわずかコンマ1秒強だった。その差も、ノリスがアタック中にシケインでミスしてしまったことによる影響だった可能性がある。

 昨年もノリスはマシンとの相性に苦しみ、「クルマと噛み合っていない」と語っていた。その問題はフロントサスペンションのジオメトリー変更によって改善された。

 しかし今週末のノリスの発言からは、マクラーレンMCL40が再び「理論上は非常に速いが、ドライバーがその性能を引き出しにくいマシン」になっている可能性がうかがえる。そのため、エンジニアとドライバーの評価にギャップが生じているのだ。そして今回もまた、フロントエンドの挙動が制約になっているようだ。

 ノリス自身も、シケインでのロックアップなど、小さなミスによってコンマ2秒ほどロスした可能性は認めている。しかし、根本的な問題はそこではなく、クルマ自体にトップ勢との差である0.5秒を埋めるだけの速さがないと考えている。

「ドライバーは常にあらゆる面でクルマを限界まで使おうとしている。でも僕たちの限界はここにあって、他のチームの限界は少し上にある。それだけの話なんだ」

「もちろん、実際にはそれほど単純でもない。僕たちはいくつかの特性に苦しんでいる。フロントタイヤのロックアップだったり、フロントエンドがうまく機能していなかったりね」

「でもこれはタイヤの問題ではなく、クルマそのものの問題だ。あるいは両方の組み合わせかもしれない。いずれにしても、僕たちが改善しなければならない部分なんだ」

【PR】2026年のF1™を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

【PR】2026年のF1™を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 モナコPP最有力だったルクレール、痛恨クラッシュで4番手「なぜかは分からないけど、少しダーティエアの影響があった」

次の記事 予選でアントネッリに大敗……ラッセルはどうしてしまったのか。ここ数戦で顕在化したふたつの“懸念材料”

More from

Stuart Codling



驚速ポールのラッセル、決勝は「フェルスタッペンが脅威」クラッシュで16番手のアントネッリも警戒対象へ

F1

F1

アゼルバイジャンGP

19 時間前

驚速ポールのラッセル、決勝は「フェルスタッペンが脅威」クラッシュで16番手のアントネッリも警戒対象へ



スタートで角田裕毅と絡んだサインツJr.、同郷アロンソとも接触。「無線で訴えて僕にペナルティを科させた」と恨み節

F1

F1

スペインGP

13 日前

スタートで角田裕毅と絡んだサインツJr.、同郷アロンソとも接触。「無線で訴えて僕にペナルティを科させた」と恨み節



モンツァではかなりやらかした……角田裕毅が語る、新世代F1の難しさ。エネマネ失敗で「これほど大きな代償があるとは」

F1

F1

イタリアGP

15 日前

モンツァではかなりやらかした……角田裕毅が語る、新世代F1の難しさ。エネマネ失敗で「これほど大きな代償があるとは」

More from

ランド ノリス



ノリス、トップスピード不足に苦しむ。パワーユニットに問題アリ?「それを埋め合わせるために、プッシュする必要があった」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

20 時間前

ノリス、トップスピード不足に苦しむ。パワーユニットに問題アリ?「それを埋め合わせるために、プッシュする必要があった」



ノリス、アゼルバイジャン初日のペース不足に悩む「心臓にナイフを突き刺されたような気分」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

2 日前

ノリス、アゼルバイジャン初日のペース不足に悩む「心臓にナイフを突き刺されたような気分」



ノリス、ル・マン24時間への出場の可能性は否定せず「だけど、準備ができたと感じてから出たい」

F1

F1 4 日前

ノリス、ル・マン24時間への出場の可能性は否定せず「だけど、準備ができたと感じてから出たい」

More from

マクラーレン



予選3番手のピアストリ、アゼルバイジャンGPで勝てる唯一の策は「牽引フックでメルセデスと繋ぐ」?

F1

F1

アゼルバイジャンGP

21 時間前

予選3番手のピアストリ、アゼルバイジャンGPで勝てる唯一の策は「牽引フックでメルセデスと繋ぐ」?



マクラーレン、アゼルバイジャンGPは重要な試金石に? 得意じゃないハズのコースでの実力は

F1

F1

アゼルバイジャンGP

3 日前

マクラーレン、アゼルバイジャンGPは重要な試金石に? 得意じゃないハズのコースでの実力は



マクラーレン、ブランドアイデンティティを刷新。新ロゴは創業者ゆかりのマークに

F1

F1 3 日前

マクラーレン、ブランドアイデンティティを刷新。新ロゴは創業者ゆかりのマークに

最新ニュース



ガスリー、コラピントからの謝罪受け入れるも同士討ちにショック隠せず「今年最高のマシンに仕上がっていたと思う」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

3 分前

ガスリー、コラピントからの謝罪受け入れるも同士討ちにショック隠せず「今年最高のマシンに仕上がっていたと思う」



ホンダF1、アゼルバイジャンは2台リタイアと苦しい週末に「現在のパッケージとしてこれ以上は望めない状態」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

42 分前

ホンダF1、アゼルバイジャンは2台リタイアと苦しい週末に「現在のパッケージとしてこれ以上は望めない状態」



フェルスタッペン、今季初優勝まであと0.196秒! 勝利は逃すも「最後のスティントは楽しかった」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

1 時間前

フェルスタッペン、今季初優勝まであと0.196秒! 勝利は逃すも「最後のスティントは楽しかった」



コラピント痛恨の同士討ちに、アルピーヌ首脳ブリアトーレも失望感示す「今後どのような対応を取るべきかを検討」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

2 時間前

コラピント痛恨の同士討ちに、アルピーヌ首脳ブリアトーレも失望感示す「今後どのような対応を取るべきかを検討」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録