アロンソ、アブダビテストはあまり重要じゃない?「復帰の準備はある程度できている」
フェルナンド・アロンソは、2021年のF1復帰に向けて準備を進める中で、アブダビで行なわれるポストシーズンテストをあまり重要視していないようだ。

2021年シーズンにF1に復帰するフェルナンド・アロンソは、アブダビで行なわれるポストシーズンテストにルノーから参加するが、あまり重要なテストだとは考えていないという。
2020年シーズンの最終戦アブダビGP後に、各チームが現地に留まり実施する予定のポストシーズンテスト。例年はピレリのタイヤテストとして2日間行なわれていたが、今年はコロナ禍の影響もあり1日限り、参加できるドライバーは若手ドライバーだけの予定だった。
しかしルノーの働きかけもあり、FIAは2020年にF1に出場しなかったドライバーの参加も承認。アロンソの他、レッドブルからはセバスチャン・ブエミ、アルファロメオからはロバート・クビサがテストに参加する予定だ。
2度のF1王者であり大ベテランのアロンソが2020年の最新F1マシンで走行するとあって、特にマクラーレンとレーシングポイントは反発している。この2チームは、テストに参加させる若手ドライバーがいないこともあって、アブダビテスト不参加を決めていたからだ。
一方、2年間のブランクがあるアロンソはフィルミングデーを活用し、バルセロナですでに現行のF1マシンに乗っている。また、2018年のマシンで何度かテストを行ない、復帰に向けて準備を進めている。
アブダビテストでの走行について、アロンソは次のようにmotorsport.comに語った。
「正直なところ、それはあまり重要ではない」
「多くのメディアがこの件に注目していたことは知っている。走行距離を重ねることは大事だし、歓迎すべきことだ」
「でも、2018年のマシンで過ごした日々を経て、僕は多かれ少なかれ準備が出来ていると感じている。今回のテストは、レースエンジニアやメカニックたちとの関わりという面で、いいものになるだろう。もう少し彼らのことを知ることが出来る。2018年のマシンを使ったテストは、若いチームとやっていたからね」
「今後一緒に仕事をする人たちとの交流が得られるのはいいことだよ」
「だがフィーリングやドライビングなどの面では問題ない。僕の準備に関して、大きな違いにはならないだろう」
コロナ禍でのコスト削減策の影響で、来季のマシンはシャシー開発が厳しく制限されている。2020年のマシンのコンポーネントが多く引き継がれることを考えると、アロンソは今回のテストが有益なフィードバックになると認めつつ、空力規則の変更などによりその価値が限定的になると主張した。
「フィードバックはするだろう」
そうアロンソは語った。
「正直なところ、彼らがこのクルマで来年に向けて何が出来るかは分からない。なぜなら彼らはクルマから多くのダウンフォースを失うし、タイヤも変わるからだ」
「だから来季に向けて何か言うことにどれだけ意味があるかというと、僕は何もないと思う。僕が言ったように、シートポジションの調整なども含め、より居心地が良くなるようにすることのほうが重要だ」
アロンソはアブダビGPの週末、2005年のチャンピオンマシンであるルノーR25をデモランで走らせた。ただ、この走行も準備という面ではあまり影響がなかったと彼は付け加えた。
「ここ(アブダビ)でも2018年型のマシンでテストをしたが、それは非常に役立った。だが、2005年のマシンは全く違う。何も得られなかった」
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