F1 バーレーン・プレシーズンテスト

アストンマーチン、ライバルの”アイデア”を参考にアップデート計画中「風洞に入っているAMR22は今のとはまるで違う」

アストンマーチンF1のパフォーマンス・ディレクターであるトム・マカルー曰く、チームはすでに別バージョンのAMR22を風洞実験にかけていると明らかにした。

Adam Cooper

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編集: 2022/03/22 11:06

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Lance Stroll, Aston Martin AMR22

 2022年のF1は2回のプレシーズンテストを終え、今週末にいよいよ開幕戦バーレーンGPを迎えることになる。

 アストンマーチンF1チームのパフォーマンス・ディレクターであるトム・マカルーによれば、開幕前の段階にもかかわらず、チームはすでに別バージョンのAMR22を開発中であり、風洞実験も行なわれているところだという。

 アストンマーチンは、2022年用のニューマシンを最初にコース上で走らせたチームである。同チームのチーフ・テクニカル・オフィサーであるアンドリュー・グリーンは当初から、ライバルチームが発表するニューマシンのアイデアを調べる準備は既に整っており、AMR22はシーズンを通じて急速に変化していく可能性があることを示唆していた。

 そして実際にアストンマーチンは、テストで学んだことをマシンに注入するためのプロセスを、順調に進めているようだ。

「皆さんがご覧になっているマシンは、今風洞に入っているクルマとは全く異なる」

 マカルーはそう語った。

「しかしそれは、ピットレーンの誰にとっても同じことだと私は確信している」

「マシンを適応させ、最適化しようとする中で、あるクルマのエレメントが強力だということになっていくだろう。そしてその半分は、以前見たような形ではなくなっている。だから、既に得た情報を再検討することになる」

「アンドリュー・グリーンが言ったように、我々はこのマシンで、自分たちを袋小路に陥れることがないようにした。つまりパッケージングとフィロソフィーの両面で、様々な解決策がある中でひとつに完全に縛られることのないよう、少しばかり自由度を残せるようにしたいと思っていたんだ」

「今回のケースでは、我々は収束していくことも辞さない構えだ。全てのチームに、目指すべきエレメントがあると思う。極端と言えるほど過激なモノではないかもしれない。とても興味深い時期だ」

「空力デザインを担当する人たちにとっては、今のところ情報過多になっているに違いないと思う」

 マカルー曰く、アストンマーチンとしては、同じパワーユニットを使うメルセデスが、バーレーンに持ち込んだ確信的なサイドポンツーンとその冷却に関するコンセプトを知らされていなかったという。

 アストンマーチンは、パワーユニットだけでなくギヤボックスやリヤサスペンションもメルセデスから購入している。しかしマカルー曰く、これらの共通使用のパーツから、メルセデスが今回のような革新的なサイドポンツーンを検討していることを知る手がかりはなかったという。

「ああいうモノが登場するとは思ってもみなかった」

 そうマカルーは言う。

「そういう情報は共有していなかった。リヤサスペンションやギヤボックス、エンジン、油圧……そういうのは我々が共有しているモノだ」

「ラジエターなど冷却パッケージについては、我々の知識とは関係ない。私はそれを、前日にソーシャルメディアで初めて見たんだ。そして、多くの人たちがそれについて話していた。それについて聞いたのは、その時が初めてだった」

「基本的には、メルセデスと違うのはラジエターのパッケージだけだと思う」

「サイドポンツーンに関する解釈を見るのは、とても魅力的だ。それは明らかに自由な領域であり、空力を制御する上で非常に強力な領域だ」

 アストンマーチンAMR22のサイドポンツーンは、メルセデスのそれと比べれば、より伝統的なモノだと言える。マカルーはAMR22の開発を進めていく上で、代替案を検討する準備ができているというのだ。

「開発の全ての段階を通じて、様々なパーツやコンセプト、サイドポンツーンを使って多くのテストを実施してきた」

 そうマカルーは続ける。

「我々には、現在評価しているいくつかのアップデートがあるし、解決策もたくさんある」

「もちろん、他の全てのチームがやってきたことを見ていく。他の9つのチームによるレギュレーションの解釈も見てきた。従って、常に収束すべき要素がある。しかしメルセデスのサイドポンツーンは、それらとは明らかに全く異なる」

「そして空力デザインの担当者は、現在のソリューションと、今後何を考えるべきかを決定めているところだ」

 また、新しいマシンやタイヤに慣れるまでは、テストでやるべきことがたくさんあるとマカルーは語る。

「これまで関わったテストの中でも、最も過酷な6日間だった。何をしているのかを理解し、それに反応し、その上で全ての主要なテスト項目を行なおうとしているからだ。そしてマシンをセッティングして理解するためには、マシンから最大のパフォーマンスを引き出すように務める必要がある」

「我々はポーポイズ現象を発生させたくない。しかしバルセロナはとても寒く、バーレーンはとても暑い……しかも路面の舗装も粗い。そんな中でいくつかのことを試す際に、ロングランも、燃料をたくさん積んでの走行も、タイヤのデグラデーションも全てを理解し、考慮に入れようとしていたんだ」

「その結果、我々が予定していた全ての項目をテストすることができたこと、思っていたようにマシンが反応し動いていることをとても嬉しく思う」

 

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