F1参戦計画のアウディ&ポルシェ、取締役会で検討も最終”ゴーサイン”はまだ……2026年新PU規則決定待ち
フォルクスワーゲングループは、アウディとポルシェのF1参戦に関しては参入の可能性を認めつつ、2026年以降のレギュレーション発表を待ちたいと明かした。
写真:: Camille De Bastiani
フォルクスワーゲン・グループ傘下のアウディ及びポルシェのF1参戦の可能性は以前から取り沙汰されてきたが、4月上旬に行なわれた同社の取締役会の結果、彼らはF1参入に向けた公式なロードマップを示した。
7日に行なわれた取締役会では、予想通りF1参入の最終的なゴーサインは確認されなかった。しかし2026年以降のPU規則がFIAにより最終決定されれば、アウディとポルシェの両社がゴーサインを得るだろうということが明らかとなった。
アウディとポルシェが、次世代PUに関してコスト効率を改善し、MGU-H(熱エネルギー回生システム)のような複雑でコストのかかるテクノロジーを廃止することを求めているのは、既に知られている通りだ。
取締役会後には短い声明が公表され、そこではアウディとポルシェの両社が”F1参入の可能性”の計画について話し合ったことが認められている。声明には次のように記されている。
「これは、我々企業に2026年からモータースポーツの頂点で『Vorsprung durch Technik(技術による先進)』を示す機会を与えてくれるモノだ」
「現在は評価の最終段階にあるため、決定はまだ下されていない。現時点では2026年以降の新レギュレーションが有効化されていない。それはこのスポーツをより持続可能なものにするための広範囲に及ぶ変更であり、アウディの参入の可能性に向けた前提条件でもある」
「アウディスポーツは、これらの問題についてFIAと直接議論を行なっている。我々の決定は、決まり次第発表されることになる」
前述のように、アウディとポルシェのF1参入の正式な承認はまだ先送りされている。しかし彼らの計画はかなり進んでいると思われる。
ポルシェ側としては、2026年以降にレッドブルと提携を結ぶことはほぼ確実視されている。彼らはチームのパワートレイン部門を利用し、F1での競争力を高めていくことができるだろう。
アウディのパートナーシップという面では、まだ計画はそれほど具体的になっていない。
マクラーレンとのパートナーシップの可能性が最も強いと見られてきたが、関係者によるとこの線は消えつつあるようだ。
アウディは単なるパワーユニットサプライヤーとしてよりも、チームオーナーとなることを望んでいて、マクラーレン買収はあまりにも高額であり、チーム側も特に望んでいるものではないと考えられる。
変わって現在可能性があると見られているのはアストンマーチンだ。情報筋によると、既に交渉が行なわれているという。アストンマーチンはローレンス・ストロールによる買収を受け、昨年からF1参戦を開始したが2022年のスタートダッシュには失敗している。アウディによる買収のチャンスは、ストロールにとって長期的な代替プランとなる可能性がある。
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