F1、オーストラリアGPと2035年までの長期契約を締結。F2、F3も開催へ
F1はオーストラリアGPと契約を延長。2035年までメルボルンで開催されることとなった。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
1996年よりメルボルンのアルバートパーク・サーキットに舞台を移して開催されてきたF1オーストラリアGP。この度、2035年までの長期契約が締結された。
伝統的な開催地とF1誘致を狙う国とで、F1カレンダーの座を巡って激しい競争が繰り広げられている昨今。既に2025年までの契約を保有しているオーストラリアGPは、その契約をさらに10年延長することに成功した。
オーストラリアでのF1開催に関しては、シドニーなど様々な候補地が上がっていた。そんな中での10年の契約延長は、メルボルンがあるビクトリア州がいかに長期的な将来を確保することに熱心であったかを示している。
またこの契約延長を受けて、ここ最近も一部改修が行なわれたアルバートパーク・サーキットがリニューアルされることも明らかにされている。
F1は声明で次のように述べている。
「ここ2年、プロモーターはサーキットをアップグレードするために多額の投資を行なった。そして今後も、パドックやピットレーンを含む全体的な設備の改善が続けられていくことになる」
「これはファンの体験価値を向上させるだけでなく、今後10年の円滑なイベント開催には不可欠である設備の近代化にも繋がる」
そしてオーストラリアGPでは、F1直下の選手権であるFIA F2、そしてFIA F3も開催されることが明らかとなった。輸送費等の関係上、F2、F3といったサポートレースはヨーロッパ近郊で開催されることが多いため、この発表は少々意外なものとも言える。
F1のステファノ・ドメニカリCEOは次のように語る。
「このレースは、ファン、ドライバー、チームに人気がある。メルボルンは、我々のスポーツとマッチする活気ある都市だ」
「今年のグランプリでは、情熱的な観衆を大量に見ることができた。このスポーツが成長を続ける中で、オーストラリアとの将来にも非常に期待をしている」
そしてオーストラリアGP主催者のCEOであるアンドリュー・ウェスタコットは次のようにコメントした。
「これはメルボルンとビクトリア州にとって素晴らしい発表である」
「これは、我々のモータースポーツの歴史と、メルボルンのスポーツイベントに対する愛着によって築き上げられたものだ。そしてこれは次世代のオーストラリア人ドライバーに夢を与える」
「我々はF1と強い絆で結ばれていることを誇りに思う。オーストラリアGPコーポレーションは、F1オーストラリアGPが次の13年で新たなレベルに到達することを楽しみにしている」
ビクトリア州で観光・スポーツ・イベント担当大臣を務めるマーティン・パクラは、このレースが地元経済に貢献しているとして、こう述べた。
「オーストラリアGPの規模はかつてないほどに大きくなっており、今年のレースには42万人近い観客がアルバートパークを訪れた」
「このイベントが我々の経済にとっていかに重要であるかを理解している。だからこそ、メルボルンでの開催が始まって以降最大規模の契約延長を実現させたのだ」
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