「ルクレールは“皇帝”のようになれる」フェラーリ代表、シューマッハーとの類似点を指摘

フェラーリのマッティア・ビノット代表は、シャルル・ルクレールがミハエル・シューマッハーのようなフェラーリにとっての“リーダー”になれると考えており、ふたりには共通点があると話した。

「ルクレールは“皇帝”のようになれる」フェラーリ代表、シューマッハーとの類似点を指摘

 2018年にザウバーからF1デビューを果たしたシャルル・ルクレール。彼はルーキーシーズンから光る走りを見せると、2019年にはフェラーリへと加入した。

 フェラーリ初年度でも彼は活躍し、2勝を記録。さらに彼はフェラーリと2024年までの長期契約を結ぶに至った。残念ながら今季はフェラーリのマシンパフォーマンスの不足もあって優勝からは遠ざかってしまっているが、ルクレールは劣るマシンでも結果をもぎ取ってくる力強い走りを見せている。

 チーム代表のマッティア・ビノットはルクレールという存在が、かつてフェラーリで5度の王者となったミハエル・シューマッハーと重なるところがあると指摘。シューマッハーがチームに加入した1996年当時と比較できると話した。

「私はしばしばそれを比較しているが、そこには間違いなく似たところがあると思う」

 ビノットはポッドキャストの番組Beyond the Gridにそう語った。

「当時、1995年から2000年にかけてのフェラーリは“投資”をしていた。今のように技術に投資するのみならず、人にも投資して、若手エンジニアなども雇っていた」

「ここ数年のフェラーリを見ると、多くの若いエンジニアを雇ってきており、それが今日の土台となり始めている」

「当時、そこにはリーダーとしてのドライバー、ミハエルもいた。私は今ではシャルルがそうだと思っている。当然、彼はミハエルほどの経験は無い。ミハエルはチャンピオンであって、シャルルは世界チャンピオンではないからだ」

「トラック上でのドライバーとして、我々には明確なリーダーがいる。それは重要なことだと思う。そこには将来の勝利のサイクルを築こうとする、組織全体としての献身があると思う」

「シャルルは当時のミハエルよりもとても若い。彼はチームとして成長するのと同じく、成長が必要だ。フェラーリのこの先の成功は、彼がリーダーとしてどう行動していくかにかかっているだろう」

「ただミハエルが既にリーダーであったのに対して、シャルルはリーダーとして成長中なのだと思う。が、彼はとても良く成長しているよ」

 2020年のフェラーリはエンジンパワーの不足や、空力的な欠点から、2020年シーズンの大半で苦戦を強いられてきた。

 既に残すところは最終戦アブダビGPのみとなっているが、ルクレールはこれまでに2度表彰台を獲得。チームメイトのセバスチャン・ベッテルの3倍近いポイントを獲得している。

 チャンピオンシップでは4番手だった昨年から大きく後退しているが、ビノット代表はルクレールが今年、ドライバーとして成長していると考えているようだ。

「今年、彼は昨年よりもさらにいい走りをしている」と、ビノット代表は言う。

「今年の難しいクルマで、彼は強く、一貫性を持ち様々なトラックで適応して、マシンのポテンシャルを最大限引き出そうとする力があったと思う」

「彼の成長の仕方だが、彼は非常に強力な1周のラップだけではなく、タイヤを理解し、マネジメントを可能としたことで、レースペースでも非常に強くなった」

「ドライバーとして彼はとても成長してきている。以前に比べて強くなったと思うよ。彼はドライバーとしてだけではなく、人間として成長していると思う」

「彼はとてもチームと繋がっており、我々のスタッフもそれを感じていると思う」

「彼が我々家族の一員となっていく過程が好ましいと思う。彼の適切な行動や献身を私は評価している」

 

Read Also:

シェア
コメント
レッドブル、アブダビGP後の若手ドライバーテストにはヴィップス&ブエミを起用

前の記事

レッドブル、アブダビGP後の若手ドライバーテストにはヴィップス&ブエミを起用

次の記事

フェラーリ、シャシー部門責任者が2021年にハース移籍と発表。関係強化進む

フェラーリ、シャシー部門責任者が2021年にハース移籍と発表。関係強化進む
コメントを読み込む

この記事について

シリーズ F1
ドライバー シャルル ルクレール
チーム Scuderia Ferrari
執筆者 Luke Smith