超僅差でPP獲得のボッタス「ベストな予選じゃなかった」対ラッセルは気にせず
F1サクヒールGPでポールポジションを獲得したのはメルセデスのバルテリ・ボッタスだった。しかし彼いわく、予選の走りはベストなものではなかったという。

バーレーン・インターナショナル・サーキットのアウター・サーキットを使用して行なわれているF1第16戦サクヒールGP。その予選では、メルセデスのバルテリ・ボッタスがチームメイトを務めるジョージ・ラッセルを僅差で破り、ポールポジションを獲得した。
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今週末のサクヒールGPでは今季の王者であるルイス・ハミルトン(メルセデス)が新型コロナウイルス感染によって欠場。その代役として白羽の矢が立ったのが、現ウイリアムズでメルセデスの育成ドライバーでもあるラッセルだった。
ラッセルは初日FP1からいきなりトップタイムを記録するなど、速さを発揮。予選、決勝に向けてはボッタスを負かし、優勝もあり得るという発言が他チームのドライバーから出る状況で、ボッタスに対するプレッシャーが高まっていた。
ただ、予選ではボッタスがラッセルを0.026秒差とギリギリながら下してポールポジションを獲得。ひとまず面目を保った。
予選後、ボッタスは“まとまりのない走り”だったものの、ポールポジションを獲得できたことに満足していると語った。
「新しいチームメイトを迎えるというのは、たしかに普段とは違った状況だ。でも結局、僕は自分のことに集中したいだけで、他のことにエネルギーを無駄遣いしたくはなかった」
ボッタスはそう語ると、「僕はそれを上手くできたと思うよ」と続けた。
「戦略面では、僕らはチームとして素晴らしい位置にあると思うし、ジョージとフロントロウを(メルセデスが)独占しているのを目にするのは良いことだと思う」
「ポールポジションに並べたのは良いことだと思うし、満足してる。ただ今回は僕にとってベストな予選というわけではなかった。結果自体には十分満足しているけどね」
ボッタスはレースに向けて、3本のロングストレートでマシンが互いに十分に接近し、追い抜いていくことができるかは疑問を持っているようだ。
「レースがどうなるかは本当に未知数だ」と、ボッタス。
「他車についていくのは簡単じゃないように感じられた。だからポールポジションにつくことができて、先頭でスタートできることにはとてもうれしく思っている」
「レースを楽しめるといいね。ちょっと小さいトラックで、バンピーでツイスティだ。でも、明日どうなるか見てみよう」
フロントロウを独占したメルセデスを追うのはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。彼は僅差でグリッド1列目を手にすることは叶わず、3番手から決勝に臨む。
なおメルセデス勢は決勝をミディアムタイヤでスタートするが、フェルスタッペンはソフトタイヤスタートだ。
「僕としては、良い予選だったと思っている」と、フェルスタッペンは言う。
「ラップ自体はとても短くて、コーナーも多くない」
「3番手で(メルセデスに)近づくことができて満足している。今日僕はできる限り近づくことを試みたんだ。普段よりも少し接近しているけど、これは(短い)レイアウトで説明がつくことだと思う」
「もちろん、明日は違ったタイヤでスタートすることになるから、それが僕らにどう働くかはとても興味深いことになるだろう。以前話したように、失うものはなにもない。だから明日は楽しんで、そして僕らに何ができるかを見ていければ良いね」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | サクヒールGP |
ドライバー | バルテリ ボッタス |
執筆者 | Jonathan Noble |