ボッタス、無念のリタイアでタイトル争いは絶望的に「奇跡でも起こらなければ無理……」
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1アイフェルGPでリタイアしたことで、チャンピオンを獲得するには奇跡が必要だと認めた。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、第10戦ロシアGPで今季2勝目を挙げ、ポイントリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデス)とのポイント差を44ポイントに縮めて、第11戦アイフェルGPに臨んだ。
ボッタスはポールポジションからレース序盤をリードしていたが、小雨の影響でターン1でタイヤをロックさせてしまいオーバーシュート。ハミルトンに抜かれてしまった。その後、ボッタスはMGU-Hが原因と見られるトラブルでスローダウン。リタイアとなった。
ハミルトンが勝利を収めたことで、ボッタスとのポイント差は69ポイントに拡大。ボッタスが今季残りの6レースで逆転できる可能性はますます少なくなっている。
自分がコントロールできない問題によってリタイアを余儀なくされたことに、ボッタスは失望していると認めた。
「もちろん、とてもがっかりしている。どうにもできないことのひとつだった」
「その前に、タイヤをロックをさせてしまった。その影響で早い段階で2ストップ戦略を決めていたから、優勝のチャンスは十分にあったと思う」
「霧雨の中でのロックアップの後でも、まだ勝負ができると思っていた。それからエンジンのこともあったから、信じられない気持ちだった」
「ルイスとのポイント差はかなり大きいと理解している。奇跡が必要なのは間違いない」
「でも諦めることはない。たとえバーが高くなったとしても、トライはし続けなくてはいけない。様子を見てみよう。今回については、がっかりというのは一番合った言葉だよ」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、レース後にパワーユニットの故障をボッタスに謝罪。2ストップ戦略なら、レースに勝利できる可能性があったというボッタスの考えに同意した。
「我々は話し合って、故障について謝った。彼が言っていたように、2ストップ戦略は機能しレースに勝つことができたかもしれないと信じている」
「だがそれは終わったことだ。F1は機械を使ったスポーツなんだ。今回、彼を失望させたのは我々だ」
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