”最悪の金曜日”から一転、最高の土曜日に! 初ポール獲得のラッセル「なんで速かったか分からない」
ハンガリーGPでF1初ポールポジションを獲得したジョージ・ラッセルは、今季最悪の金曜日を過ごしたことから、そのペースがどこから来たのか分からないと語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1第13戦ハンガリーGPの予選は、メルセデスのジョージ・ラッセルが自身初ポールポジションを獲得したが、そのペースがどこから来たのか分からないと語った。
金曜日の時点では、フェラーリ勢から1秒近い差をつけられていた。チームメイトのルイス・ハミルトンも、コースによってマシンがあまりに安定しないことにショックを受けているようだった。
ウエットコンディションでも、状況が好転したわけではなかった。雨のFP3で、ラッセルはインターミディエイトとウエットタイヤの両方でグリップ不足を訴えていたからだ。
そんな状況で臨んだ予選。メルセデスの2台は順調にQ3まで駒を進めると、ユーズドのソフトタイヤでの最初のアタックを終えた段階でラッセルが2番手、ハミルトンが4番手につけた。
そして新品ソフトタイヤを履いたラストアタックでは、DRSトラブルに見舞われたハミルトンが7番手に終わった一方で、ラッセルは1分17秒377をマーク。フェラーリのカルロス・サインツJr.を0.044秒上回り、ポールポジションを獲得したのだ。
ラッセルは「おそらく今シーズン最悪の金曜日」を過ごした後に、この予選ペースがどこから来たのか、分析しなければ分からないと認めている。
「とんでもなく嬉しいよ。大興奮だ」と、ラッセルは予選後に語った。
「昨日はおそらく今シーズン最悪の金曜日だった。チームのみんなが、昨日の夜も一生懸命に働いていたんだ。どんな方向に進めばいいか、分からなかったんだ」
そんな中、最終アタックに臨んだラッセルは、ターン1とターン2を自ら”メガ”と評価するほどうまくクリア。ラッセルはその後、全セクターで予選での自己ベストを更新し、1分17秒377のラップをまとめあげたのだ。
予選2番手だったサインツJr.は、セクター1とセクター3でQ3全体ベストを記録したが、FIAの発表した予選ベストセクタータイムと比べると、セクター2で0.17秒、セクター3で0.12秒ほどロスしていることが分かる。
ピークをラストアタックに持ってくるのが難しい中で、ラッセルはそれを成し遂げたのだ。
「最終のアタック、ターン1を回って……メガなターン1だった。ターン2もメガだった」
「そしてラップタイムはどんどん上がっていった。そしてゴールして(タイムが表示される)スクリーンを見たら、僕らが1位になっていたんだ。信じられない気持ちだった」
シーズン前半、苦しんできたメルセデスが復活したのかと訊かれたラッセルは、「正直分からない」と付け加えた。
「今日はそれを調べて、どこから来たのかを理解する必要がある。いくらかアイデアはあるけどね。でも結局のところ、予選ではポイントを得ることはできないんだ」
「僕たちは全体的にレースペースは良いんだけど、金曜日のフェラーリはすごく速そうだった」
「完全にそれ(優勝)を狙いに行くよ。でも、いずれにせよ、かなり特別な一日だったことは間違いない」
ハンガリーGP以前、今季のラッセルの予選ベストリザルトは、オーストリアGPとスペインGPの4番手。決勝では、4度の3位がベストとなっている。
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