絶対的信頼関係が必要不可欠! クルサードがレースエンジニアの重要性を説く「心理学者のような役割も、彼らは担っているんだ」
元F1ドライバーのデビッド・クルサードが、F1を戦う上でレースエンジニアがいかに重要かを語った。
レッドブルで長くマックス・フェルスタッペンのレースエンジニアを務めてきたジャンピエロ・ランビアーゼ(GP)が、マクラーレンに移籍することが発表された。
ランビアーゼは遅くとも2028年にはマクラーレンに加入し、チーフ・レーシング・オフィサーに就任することが決まっている。
フェルスタッペンとGPといえば、現在のF1を代表するドライバーとエンジニアのコンビであり、GPの存在がフェルスタッペンのチャンピオン獲得に大きく貢献したと言われる。そのため、GPが離脱することで、フェルスタッペンがF1から退く日も近いのではないかと言われるほどだ。
しかしそもそも、なぜレーシングドライバーとエンジニアの関係が重要なのだろうか? 元F1ドライバーであり、レッドブルのドライバーとしてはフェルスタッペンの先輩格にあたるデビッド・クルサードが、解説した。
「レースエンジニアは、ビークルダイナミクス(車両力学)、エアロダイナミクス( 空力学)、空力モデルなど、レーシングカーのセッティングに必要なあらゆる知識を理解しているだけでなく、心理学者のような役割も担っている」
クルサードはポッドキャスト番組「Up To Speed」に登場した時、そう説明した。
「シーズンを通じて、ドライバーは調子の良い週末もあれば落ち込む週末もある。人生と同じように、自然に浮き沈みがあるものだ。だからレースエンジニアは、ドライバーを鼓舞する時と優しくなだめる時、そしてその間のあらゆるタイミングを的確に判断できなければいけない」
「そして、これまで我々が思い浮かべる素晴らしいドライバーとエンジニアのコンビの中には、そういう関係性が公にされていた例がいくつもあると思う」
現フェラーリのルイス・ハミルトンは、メルセデス時代にはピーター・ボニントンとまさにそういう関係性であった。またマーク・スレードは、マクラーレンやルノーなどを転々とし、ミカ・ハッキネンやキミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソらを支えた。さらに現ハースF1の小松礼雄代表も、ロマン・グロージャンとの深い関係性が有名だ。
クルサードはこう付け加える。
「この関係の重要性は明白だ。単なる仕事場の関係性以上のものだ。絶対的な信頼関係が不可欠だからね。ドライバーは、レースエンジニアが自分のために全力を尽くしてくれていると、100%信じられなければいけない」
レッドブルでランビアーゼの後任となるのが誰なのか? それはまだ明らかになっていない。しかし”相棒”を失うことになるフェルスタッペンは、ランビアーゼのマクラーレンへ移籍するという決断を、全面的に支持した。
「彼がどんなチャンスなのかを話してくれた時、僕は『それを掴まなかったら愚かだ』と言ったんだ」
フェルスタッペンはオランダのテレビ局Viaplayが主催したイベントでそう語った。
「彼にとってこの仕事だけじゃなくて、将来にとっても素晴らしいチャンスだ。家族のことや長期的な安定についても考えなければいけないからね」
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