物流トラブルでテスト参加遅れのハース、夜間の追加走行が許可も……「30時間働き詰めのスタッフもいる」と代表不満
物流トラブルによってF1バーレーンテスト初日の午前中を棒に振ったハース。彼らは残り2日間のテスト時間終了後に、追加の走行を実施できることになるようだ。
3月10日からF1のバーレーン・プレシーズンテストが3日間の日程でスタート。しかしハースF1は、機材を輸送する飛行機のトラブルに見舞われ、このテスト初日午前の走行に参加することができなかった。そのためハースは追加の走行枠が与えられることを求め、これがライバルチームの合意によって認められたようだ。
飛行機のトラブルにより、ハースの機材がサーキットに到着したのは8日。そこから急ピッチで準備が進められたものの、10日午後からテストに参加するのが精一杯であり、貴重な午前中の走行時間4時間を失うことになった。
前回のバルセロナテストでは新型マシンVF-22の走行マイレージを稼ぐことができずにいたハースにとって、この状況は好ましいものではない。
ハース側はこの状況を受けて、3日間のテスト日程終了後の13日(日)にも走行を継続できないか、各チームに了承を求めたという。
しかしギュンター・シュタイナー代表によると、マクラーレンを筆頭に複数のチームがこれに反対。ただ日曜日の走行は認められなかったものの、残るテスト日程のセッション終了後に追加の走行を行ない、失った4時間の補填を許すことで合意したという。
「我々は日毎に遅れを取り戻さなければならないんだ」と、シュタイナー代表はテスト初日に語った。
「我々は(初日に失った)4時間を埋め合わす事ができる。しかしその埋め合わせは毎日の走行が終わった後に行なわれる……日曜日に走ることは許されないんだ」
「レギュレーションによって、3日間連続でなければならない。そして我々が(日曜に追加の走行を)実施できるかは、全会一致で決まらなければ不可能だ。そして誰かが”やるべきではない”と決めた」
「聞いたところでは、それはマクラーレンだった」
レギュレーションでは、プレシーズンテストは3日間連続で行なわれなければならず、また全ての競技者に開かれていなければならない。このため、ハースが日曜日に単独でテストを行なうのは難しいのだ。
シュタイナー代表は更に各チーム側との話し合いを進めていくつもりだと付け加えており、”夜間走行”という案はフェアではないとも主張している。
「我々はこの悪い状況に陥ってしまったが、それでもその中でベストを尽くすべく懸命に取り組んできた。そして今、夜間に走らなければならないというペナルティを、再び受けることになった」
「スタッフの中には30時間連続で働いている者もいるんだ。それで今、夜にまたキリキリ働けと言われても、それはフェアではないと思う」
「夕方からテストに出ても、日曜日に半日テストをしても、そこにアドバンテージは無い。アドバンテージは無いし、不利益も無いんだ。これは解決しなければならない」
ただいずれにしても、追加の走行時間が与えられることは、バルセロナテストでは全チームで最少の160周しか走行を重ねられていなかったハースにとってはプラスになるだろう。
10日午後の走行はリザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディがステアリングを握った。11日以降はミック・シューマッハーと、ニキータ・マゼピンの後任となったケビン・マグヌッセンがそれぞれステアリングを握ることとなる。
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