角田裕毅、バクーで早くも“お引越し効果”が? 次戦ポール・リカールはF3での走行経験が好材料となるか
F1アゼルバイジャンGPで自己最高となる7位でフィニッシュした角田裕毅は、拠点をイタリアに移した効果が早くも出ていると感じており、ポール・リカールで行なわれる次戦フランスGPは、F3での走行経験が好材料になるはずだと語った。
Yuki Tsunoda, AlphaTauri
Charles Coates / Motorsport Images
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGPで、自己最高となる7位でフィニッシュした角田裕毅。第2戦から4戦連続でポイントから遠ざかっていたが、ついにその悪い流れを断ち切ることができた。
角田は第5戦モナコGP以降、活動の拠点をイギリスのミルトンキーンズからイタリアのファエンツァに移しており、アルファタウリのスタッフとより密にコミュニケーションをとれるようになったが、彼自身これが良い影響を与えていると感じているようだ。
角田は第7戦フランスGPを前にしたアルファタウリのプレスリリースの中で、アゼルバイジャンGPの結果について次のように振り返った。
「バクーの前までは難しいレースウィークエンドがいくつか続いたので、結果を得られていい気分です」
「以前のレースと比較すると、普段よりも非常に良い事前準備ができていて、フリー走行1回目からすぐに準備が整っていました。バクーの前週には、僕はイタリアに移住して、ファクトリーで多くの時間を過ごしました。レースウィークに向けた取り組み方を学びつつ、マシンが以前抱えていた問題を見つめ直しました。僕らはレースウィークに向けた取り組み方を少し変えることを決め、より多くの会話を交わすようにしたことが、功を奏しました」
「予選では初めてQ3に進出できて、どのようにレースに臨むかという点で新たな指標を確立できたと考えています。全体的な結果としては問題なく、リスタート後に順位を落としたことは残念ではあるけれど、僕はとても満足しています」
「アゼルバイジャンの後はイタリアに戻っていました。気候や食事も良いですし、エンジニアとファクトリーで話す時間も作れます。シミュレーターの乗る際にはイギリスに移動しなければならなくなりましたが、イタリアへ移住することは好判断でしたし、僕にとっても非常にポジティブなことです」
フランスGPの舞台となるのは、ポール・リカール・サーキット。角田は2019年、FIA F3でこのサーキットを経験しており、同年にはユーロフォーミュラ・オープンでも走っている。角田はここまでの6戦中、バーレーンGP、スペインGPを除く4戦が未経験のコースでのレースだった。そういったことからも、経験のあるポール・リカールでレースができることは好材料と捉えている。
「次戦に関しては、僕はFIA F3で2度ポール・リカールを走った経験があります。つまり、僕が完全に初めてだったポルトガルやモナコ、バクーとは異なる状況であり、好材料になるでしょう」
「F1マシンではポール・リカールが違って見えるだろうし、タイヤの劣化が重要な要素になるでしょうから、セクター3がカギになると思います。非常に平坦なサーキットで、ここ2戦とは異なり、壁がありません! 非常に大きなランオフエリアがありますから、限界を見つけるという段階で、警戒する必要がありません」
「また、低速の直角コーナーがないので、マシンが好調だったアゼルバイジャンとはセットアップの面で大きく異なります。全ての点において、完全に異なるサーキットです。楽しみにしていますし、またポイント圏内でフィニッシュできることを願っています」
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