ホンダF1田辺豊治TD「経験の無い新形式には難しさも。データを解析して備えたい」
F1イギリスGPのスプリント予選レースのスターティンググリッドを決める予選が行なわれた。ホンダPU搭載勢はマックス・フェルスタッペンが2番手で最上位となったが、ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは初めての形式で行なわれるグランプリには難しさがあったと語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
シルバーストン・サーキットで行なわれているF1第10戦イギリスGP。今回、F1は新たな試みとしてスプリント予選レースを試験的に導入。それに伴い週末のスケジュールも大きく変更されることになった。
グランプリ初日は60分間のフリー走行1回目を行なった後、スプリント予選レースのグリッドを決める予選が実施。2日目にはフリー走行2回目と、決勝グリッドを決するスプリント予選レースが行なわれる形だ。
16日に行なわれた従来型のノックアウト方式による予選で、ホンダ製パワーユニット(PU)搭載勢は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが2番手、セルジオ・ペレスが5番手を確保。アルファタウリ勢はピエール・ガスリーが12番手、角田裕毅は16番手という結果となった。
ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは、新フォーマットで行なわれたイギリスGP初日について、経験のない形式の中でもスムーズに進められたとコメント。ただ、フリー走行1回目でその後の予選・スプリント予選レース・決勝に向けたセッティングを決める点には難しさも感じていたと語っている。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
「通常とは異なる形式で行われる今年のイギリスGPの初日は、明日のスプリント予選のスタートポジションを決める予選セッションが行われました。レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手がトップに僅差の2番手でフロントローに。チームメートのペレス選手が5番手のポジションを確保しました。一方で、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダについては、ガスリー選手が12番手、角田選手が16番手と、2台ともにここまでのレースと比較するとかなり苦しんだ予選になりました」
「我々にとって、今日はこれまでに経験がない形式で行われたGP初日となりましたが、基本的にはスムーズにオペレーションを進めることができました。ただし、FP3まで様々なことを試すことができるいつもの週末とは異なり、FP1の60分間のみのデータから、PU・車体ともに、その後に行われる予選・スプリント予選・決勝レースのセッティングを決めなければいけないという点に関して、難しさを感じた一日にもなりました」
「明日のスプリント予選も今日と同様に未経験のセッションとなりますが、今日のデータを解析して、想定される場面への対応を十分に整えて臨みたいと思います」
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