戦略バッチリで米国GP制覇。ホンダ田辺豊治TD「レッドブル・ホンダとして、チーム力を発揮できた」

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、F1アメリカGP制覇を達成した。これについてホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、チームとして力を発揮できたと振り返った。

戦略バッチリで米国GP制覇。ホンダ田辺豊治TD「レッドブル・ホンダとして、チーム力を発揮できた」

 ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターが、F1アメリカGP決勝を終えてオンラインでの会見に応じ、マックス・フェルスタッペンが優勝したことについて「レッドブル・ホンダとして、チーム力を発揮できた」と語った。

 F1アメリカGPは、ポールポジションからスタートしたレッドブル・ホンダのフェルスタッペンが、スタート直後こそメルセデスのルイス・ハミルトンに先行されたものの、その後は戦略を活かして首位を奪い返し、最後ハミルトンの猛追を凌ぎ切って優勝。今季8勝目を挙げた。

「今日はフェルスタッペン選手がポールポジションからスタートしましたが、ハミルトン選手の蹴り出しが良く、前に行かれてしまいました」

 そう田辺テクニカルディレクターはレースを振り返る。

「その後はチームの戦略……早め早めにピットインする作戦や、最後によりフレッシュなタイヤで追い上げてくるハミルトン選手を想定してのタイヤマネジメントを成功させて優勝。良い戦いをすることができました」

「ペレス選手は前の2台には離されてしまいましたが、確実な走りを見せました。その中でフェルスタッペン選手の戦いをサポートする形となり、レッドブル・ホンダとしてはチーム力を発揮することができたかなと思います」

 アルファタウリも、ピエール・ガスリーこそリタイアに終わったものの、角田裕毅が粘り強く走り切って9位に入り、貴重なポイントを持ち帰った。

「アルファタウリは、予選から良いクルマに仕上がってきたこともあり、レース序盤は2台揃って良いところを走っていました。しかしガスリー選手は、足回りのトラブルでリタイアしてしまい、結果に結びつけることができませんでした。一方で角田選手はしっかりと走って、ポジションをひとつ上げて入賞。4台完走4台入賞という目標には届きませんでしたが、3台が良い位置で終わることができたと思います」

 今季も残り5レース。田辺テクニカルディレクターは、チャンピオンを勝ち取るためにも、確実に戦っていくと語る。

「のこり5戦ですが、我々にとっては短いようでまだまだ長いシーズン、厳しいシーズンが続くと思っています」

「ここから先は1ポイントでも取り逃がすと、取り返しのつかないことになる可能性もあります」

「次のメキシコは高地ですので、それに対応するPUのセッティングをしていきます。冷却も厳しいですし、空気が薄いのでターボチャージャーにも影響があります。エネルギーマネジメントを含めて、最適化を図っていきたいと思います」

 なお今回の表彰台には、コンストラクター代表として、ホンダの山本雅史F1マネージング・ディレクターが登壇した。これについて田辺テクニカルディレクターは、次のように語った。

「レッドブルとは2019年から一緒に戦ってきて、私も表彰台に上がらせてもらいました。そして今回は山本さんを表彰台に上げてくれました」

「前回のトルコでは、マシンをホンダのスペシャルカラーにしてくれましたし、今回はリヤウイングにアキュラのロゴをつけてくれました。ホンダとガッチリと組んでやっていることをアピールしてくれていると思いますし、ホンダに敬意を払ってくれていることを感じます」

 当の山本マネージングディレクターも、表彰台に上がったことには感無量だったと語った。

「ホームストレートに観客の皆さんが入っているのが見えて、感無量でした」

「今シーズンを通じて、いい意味で一番疲れたレースでした。結果的には戦略もハマりましたし、フェルスタッペン選手の走りにも感銘を受けました」

「ホンダを代表して、HRD Sakura、ミルトンキーンズを含め、このPUを育てて開発してくれた皆さんに感謝したいです。そしてレッドブルのみんなが、早く(表彰台に)行けよと言ってくれたのが嬉しかったです」

 

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