登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本

F1分析|逃げ切りか? それとも世紀の大逆転劇か? 開幕3戦時点での逆転チャンピオン記録は”17ポイント差”

2010年から優勝ドライバーに25ポイントが付与されることになったF1。しかしチャンピオンに輝いたドライバーの中で、3戦を終えた段階で首位と最大のポイント差だったのは17ポイント……ルクレールの初戴冠に有利なデータが出てきた。

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, battles with Max Verstappen, Red Bull Racing RB18

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 2022年のF1は、フェラーリのシャルル・ルクレールが開幕から好調。ここまでの3戦で71ポイントを稼ぎ、2番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)に34ポイントもの差をつけている。

 ルクレールはこのままシーズンを逃げ切るのか? それとも、ライバルが追いついてくるのか? 新しいレギュレーションが導入された今年、興味は尽きない。

 優勝者に25ポイントが付与されるシステムになったのは、2010年から。それ以降を振り返ってみると、3戦を終えて34ポイント差というのは、2番目に多いリードということになる。

 3戦を終えた段階で最も大きなリードを築いたのは、2016年のニコ・ロズベルグ(メルセデス/当時)である。ロズベルグは開幕から3連勝し、チームメイトのルイス・ハミルトンに対して36ポイントの差をつけた。シーズン終盤にはハミルトンが猛烈な追い上げを見せたが、最終的には5ポイント差でロズベルグがチャンピオンに輝いている。

 3戦を終えた段階で30ポイント以上のリードを築いた事例は、この1回のみ。つまりチャンピオン獲得は確率100%ということであり、ルクレールとフェラーリ、そしてそのファンにとっては非常に心強いデータと言えよう。

 ここまで2番目に点差を開いていたのは2011年のセバスチャン・ベッテル(レッドブル/当時)で、ランキング2番手のハミルトン(マクラーレン/当時)との差は21ポイント。ベッテルはその後もシーズンを通して強さを発揮し、最終的にはハミルトンのチームメイトであるジェンソン・バトンに対して122ポイントもの大差をつけ、チャンピオンに輝いている。

 もちろん、逆転が叶わないというわけではない。実際に2021年、2018年、2017年、2014年、2012年、2010年は、3戦を終えた段階でランキング首位に立っていなかったドライバーが、シリーズチャンピオンに輝いている。中でも特に2012年のベッテルは、ハミルトンに対する17ポイント差をひっくり返しての王者獲得であった。

 しかもこの2012年のベッテルは、3戦を終えた時点で未勝利。3戦終了段階で未勝利ながらもチャンピオンに輝いたのは、このベッテルと2018年のハミルトンの2例のみである。

 今季はここまで、勝利したのはルクレール(2勝)とレッドブルのマックス・フェルスタッペン(1勝)のみ。ここまでのパフォーマンスを見ても、このフェルスタッペンがルクレール最大のライバルであるはずであり、1勝しているのはフェルスタッペンにとっては救いだ。

 ただフェルスタッペンはルクレールに早くも46ポイントもの差をつけられている。これほどの差をひっくり返した事例はない。しかも現時点でランキング6番手であり、ここからチャンピオンに上り詰めたという事例もない。

 なおこれまで第3戦を終えた段階で最も低い順位からチャンピオンに輝いたのもやはり2012年のベッテルで、4番手からの逆転だった。これを考えると既にハミルトンもフェルスタッペンも”権利なし”ということになってしまう……。

 絶好の形でシーズン開幕を迎えたルクレールがこのまま逃げ切るのか? それとも大逆転劇となるのか? もし大逆転となれば、史上最大の逆転劇ということになるかもしれない。

■シーズン3戦終了時点でのポイント差(2010年〜2022年)

2022年
1. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2. ジョージ・ラッセル(メルセデス)-34
3. カルロス・サインツJr.(フェラーリ)-38
4. セルジオ・ペレス(レッドブル)-41
5. ルイス・ハミルトン(メルセデス)-43
6. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)-46

2021年
1. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2. マックス・フェルスタッペン(レッドブル/王者)-8

2020年
1. ルイス・ハミルトン(メルセデス/王者)
2. バルテリ・ボッタス(メルセデス)-5

2019年
1. ルイス・ハミルトン(メルセデス/王者)
2. バルテリ・ボッタス(メルセデス)-6

2018年
1. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2. ルイス・ハミルトン(メルセデス/王者)-9
3. バルテリ・ボッタス(メルセデス)-14

2017年
1. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2. ルイス・ハミルトン(メルセデス/王者)-7

2016年
1. ニコ・ロズベルグ(メルセデス/王者)
2. ルイス・ハミルトン(メルセデス)-36
3. ダニエル・リカルド(レッドブル)-39

2015年
1. ルイス・ハミルトン(メルセデス/王者)
2. セバスチャン・ベッテル(レッドブル)-13
3. ニコ・ロスベルグ(メルセデス)-17

2014年
1. ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
2. ルイス・ハミルトン(メルセデス/王者)-11

2013年
1. セバスチャン・ベッテル(レッドブル/王者)
2. キミ・ライコネン(ロータス)-3
3. フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)-9

2012年
1. ルイス・ハミルトン(マクラーレン)
2. ジェンソン・バトン(マクラーレン)-2
3. フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)-8
4. セバスチャン・ベッテル(レッドブル/王者)-17
5. ニコ・ロズベルグ(メルセデス)-20

2011年
1. セバスチャン・ベッテル(レッドブル/王者)
2. ルイス・ハミルトン(マクラーレン)-21
3. ジェンソン・バトン(マクラーレン)-30

2010年
1. フェリペ・マッサ(フェラーリ)
2. セバスチャン・ベッテル(レッドブル/王者)-2
2. フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)-2
4. ジェンソン・バトン(マクラーレン)-4
4. ニコ・ロズベルグ(メルセデス)-4

チャンピオンになる可能性(第3戦時点)

※( )内は今季の該当者
3勝:100%(該当なし)
2勝以上:66.7%(ルクレール)
1勝以上:38.4%(ルクレール、フェルスタッペン)
3連続2位以上:60%(ルクレール)
3戦連続表彰台:42.8%(ルクレール)
3戦終了時点でランキング首位:50%(ルクレール)
3戦終了時点でランキング2番手以内:37.5%(ルクレール、ラッセル)
逆転チャンピオンの最大ポイント数:17ポイント(該当なし)
逆転チャンピオンの最低順位:4番手(ラッセル、サインツJr.、ペレス)

 
Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 ガスリー、モナコGPの開催継続を願う「カレンダーから姿を消したらショッキングだ」
次の記事 フェラーリ、シーズン序盤のチームオーダーは否定「まだまだチャンピオンシップは長い」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本