特集
F1
F1大逆転劇列伝:フェルスタッペンまさかの17番グリッドから大逆転勝利。しかし上には上がいる
2024年のF1サンパウロGPは、雨により大波乱のレースに。そんな1戦を制したのは、17番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンだった。この大逆転劇は、歴史的なモノではあるが、今回のフェルスタッペンよりも後ろからスタートして勝利を掴んだドライバーも実はいる。
公開日時: 2024/11/04 9:24
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、F1サンパウロGPを勝利した。スペインGP以来、実に11戦ぶりの勝利であり、これで劣勢に立たされつつあったタイトル争いでも、グッと流れを引き寄せた重要な1勝となった。
ただそれだけではない。フェルスタッペンは17番グリッドと後方からのスタートだった。しかし、バーチャル・セーフティカーやセーフティカー中に各車がピットストップしてタイヤを交換する中ステイアウトを選択し、その直後に赤旗が出るという大幸運にも恵まれ、ポジションを落とすことなくタイヤ交換を完了。レース再開後はアルピーヌのエステバン・オコンを攻略して首位に躍り出ると、その後は昨年のような強さを発揮して圧勝してみせた。
この17番グリッドから優勝というレースは、まさに記録的な大逆転と言える。しかし、過去を振り返ってみると17番グリッドからスタートして勝ったのは、今回のフェルスタッペンが最初ではない。過去に2例存在する。しかもそれ以上後方からスタートして勝った事例もある。
本稿では、過去の歴史的大逆転勝利の事例をご紹介する。
17番グリッド:2回
Photo by: Peter Spinney / Motorsport Images
最終ラップにフィジケラ(手前)をオーバーテイクしたライコネン
1982年デトロイトGP:ジョン・ワトソン
2005年日本GP:キミ・ライコネン
17番グリッド以下から優勝したというケースは歴史上わずか6例(6例目が今回のフェルスタッペン)しかない。その中でも、マクラーレンのライコネンが鈴鹿で鬼神の走りを見せた2005年の日本GPは多くのファンの記憶に残っているだろう。
当時のワンアタック方式の予選の弊害を受け、雨が降ってきたタイミングでアタックをせざるを得なかったライコネンは予選17番手に沈んだ。しかし決勝レースでは猛烈に追い上げ、トップを走るルノーのジャンカルロ・フィジケラに追いついた。最終ラップ、フィジケラを1コーナーでアウトから抜き去ったシーンは今も語り草となっている。
デトロイト市街地での初開催となった1982年デトロイトGPでは、マクラーレンのワトソンが猛追を見せ、前をいくマシンを次々オーバーテイク。ギヤトラブルに苦しむウイリアムズのケケ・ロズベルグを交わしてトップに立ち、優勝を飾った。
18番グリッド:1回
2000年ドイツGP:ルーベンス・バリチェロ
フェラーリのバリチェロが初優勝を飾った2000年ドイツGPも、劇的なレースであった。トラブルにより雨の強い時間帯でしか予選を走れなかったバリチェロは、18番グリッドと優勝は絶望的な位置からのスタートとなったが、スタート直後の混乱を掻い潜ってポジションをあげ、その後は瞬く間に3番手まで浮上した。
そして残り終盤になってホッケンハイムには雨が降り出したが、局地的な雨だったこともありバリチェロはステイアウトを決断。スタジアムセクションはフルウエットだったが、バリチェロはドライタイヤで耐え切ってトップチェッカー。苦節8年での初勝利だったため、バリチェロは表彰台で大粒の涙を流した。
19番グリッド:1回
1954年インディ500:ビル・ブコビッチ
こちらは形式上F1世界選手権の1戦となっていた時代のインディ500の大逆転劇。ブコビッチは1953年のインディ500も制しているため、記録上はF1で2勝を挙げているということになる。
22番グリッド:1回
Photo by: Motorsport Images
市街地レースを得意としていたジョン・ワトソン
1983年アメリカ西GP:ジョン・ワトソン
F1史上最も後方グリッドからの優勝記録が、1983年にロングビーチで開催されたアメリカ西GPのワトソンだ。前年にデトロイトで17番手から優勝したばかりだったマクラーレンのワトソンは、ミシュランタイヤが機能せず予選22番手に。チームメイトのニキ・ラウダも同じく23番手に沈んだ。しかし決勝のタイヤ選択はハマり、ワトソンはラウダとのランデブーで次々ポジションを上げた。最終的にワトソンが優勝、ラウダが2位に入り、グリッド20番手台のドライバーによるワンツーフィニッシュという稀に見る珍記録が達成されたのだ。
関連ニュース:
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 F1サンパウロGP予選順延はタイヤだけのせいじゃない! ピレリ、ハミルトンのコメントに反論
次の記事 フェルスタッペンの衝撃オープニングラップは”雨のドニントン”レベルの伝説だ! レッドブル代表が最大級の賛辞

More from
マックス フェルスタッペン

冷却ベスト開発にリソースを割きたくないF1チーム……その現状にラッセルが問題提起。一方不要派フェルスタッペンは一蹴「騒ぎすぎ。サウナ行こ!」
F1
F1
バーレーンGP
1 日前
冷却ベスト開発にリソースを割きたくないF1チーム……その現状にラッセルが問題提起。一方不要派フェルスタッペンは一蹴「騒ぎすぎ。サウナ行こ!」

レッドブル、シーズン初優勝よりも”学び”が重要? ドライバーふたりは2027年への準備を開始
F1
F1
バーレーンGP
3 日前
レッドブル、シーズン初優勝よりも”学び”が重要? ドライバーふたりは2027年への準備を開始

「紙でできている」とフェルスタッペンが酷評したレッドブルRB22、セパンで今季初PP。今季初めて“ベンチマーク”となった要因とは
F1
F1
バーレーンGP
3 日前
「紙でできている」とフェルスタッペンが酷評したレッドブルRB22、セパンで今季初PP。今季初めて“ベンチマーク”となった要因とは

More from
レッドブル

レッドブルの驚異的な開発力。ついに優勝にまで辿りついた……メキーズ代表も満足「これが我々の真骨頂だ!」
F1
F1
バーレーンGP
5 時間前
レッドブルの驚異的な開発力。ついに優勝にまで辿りついた……メキーズ代表も満足「これが我々の真骨頂だ!」

2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」
F1
F1
バーレーンGP
1 日前
2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」

ハジャー、予選3番手も悔い残す「マックスは強すぎたけど、2番手なら可能だったはず」
F1
F1
バーレーンGP
3 日前
ハジャー、予選3番手も悔い残す「マックスは強すぎたけど、2番手なら可能だったはず」
最新ニュース

アロンソ、ダカールラリーへの再挑戦が2027年にも実現か? プロドライブから参戦の噂
Dakar
DAKR Dakar 43 分前
アロンソ、ダカールラリーへの再挑戦が2027年にも実現か? プロドライブから参戦の噂

スーパーフォーミュラの社会人向けイベント『技術セッション』、第4回はレノボ、マツダらが登壇。参加者募集中
スーパーフォーミュラ
SF スーパーフォーミュラ 2 時間前
スーパーフォーミュラの社会人向けイベント『技術セッション』、第4回はレノボ、マツダらが登壇。参加者募集中

太田格之進、最終ラウンド待たずしてスーパーフォーミュラ初王座決めるか。富士戦終えてライバルとの差を1点でも広げれば戴冠
スーパーフォーミュラ
SF スーパーフォーミュラ 5 時間前
太田格之進、最終ラウンド待たずしてスーパーフォーミュラ初王座決めるか。富士戦終えてライバルとの差を1点でも広げれば戴冠

チーム全員での合わせ技一本! ブルツ、トヨタのWEC富士優勝の舞台裏語る「フォトグラファーも含め、全員で協力した」
WEC
WEC WEC
Fuji
5 時間前
チーム全員での合わせ技一本! ブルツ、トヨタのWEC富士優勝の舞台裏語る「フォトグラファーも含め、全員で協力した」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録